ホワイト(右)の「パスを出さない問題」に冨安(左)が見解を語った。(C)Getty Images

写真拡大

 アーセナルで躍動する冨安健洋が、日本で話題となっている“疑惑”について、見解を示した。 今夏にボローニャからイングランドの名門アーセナルへとステップアップ移籍を果たした日本代表DFは、デビュー戦から8試合連続でスタメン出場。右SBとしてそれまで開幕3連敗(10失点)だったチームの守備に安定感をもたらし、無敗記録(6勝2分け。その間4失点)を継続している。 そんな23歳が、DAZNで配信中の『内田篤人のFOOTBALL TIME』の中で、元の日本代表DF内田篤人氏とオンラインで対談。時同じくしてアーセナルに加入したイングランド代表CBのベン・ホワイトが、「横にいる冨安にパスを出さない」と日本で話題となっている一件について、自ら回答した。  内田氏が「ベン・ホワイトが冨安選手にパスを出さない、なんで出さないんだと日本で話題となってたんだけど、ボール来ないなって思ってた?」と聞かれた冨安は、次のように答えた。「それは(デュッセルドルフの)田中碧からも言われたんですけど、僕ら(ふたり)の中では『彼はいい選手だ』という結論に至りました」【動画】冨安がワンツーでお膳立て! クリスタル・パレス戦の先制ゴールをチェック

 そして、その理由について、こう続けている。「センターバックからサイドバックのパスって、“ハメパス”(相手のプレスにはまり、ボールの取りどころになってしまうパス)になることがあるじゃないですか。僕もセンターバックをやっていて、サイドバックへのシンプルなパスは、いちばん最後の選択肢ぐらいなんですよね。サイドバックが(対峙する相手と)入れ替われる状況なら出しますけど、サイドハーフが前にいたら、はまっちゃう」 日本のファンからは、ダメ出しをされたホワイトだが、冨安と田中は「ハメパスをしない、いい選手」という結論に至ったという。これを受けて、内田氏は番組内で「ホワイトの能力が高いということ。テレビでは映らないけど、先を読んでプレーしている」と解説している。 冨安とともに、アーセナルの守備の立て直しにも寄与したホワイト。今後は、“先を読むパス”に注目が集まりそうだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部