10月10日は「目の愛護デー」です。新型コロナウイルスによるステイホームの影響により、スマートフォンをみる時間が増えている人が多いと思いますが、この1年でメガネなどのニーズは上がっているのでしょうか?

コロナ禍でニーズが上がる「ブルーライトカット仕様」

株式会社ジンズがメガネの実態調査を取りまとめた「メガネ白書2021」によると、この1年で「度ありメガネ」を1本以上購入した人は41.3%。一方、「度なしメガネ」を購入した人も44.7%にのぼることが分かりました(サングラスはのぞく)。

一昔前よりもメガネの価格が安くなっているのも、購入する人が増えた理由でしょうか。

またこの1年でメガネを購入した人を対象に「人生で初めて購入したメガネですか?」と尋ねたところ、「度ありメガネ」の購入者のうち30.8%が「はい」と回答。一方「度なしメガネ」は39.3%が「はい」と回答していることが分かりました。コロナ禍のこの1年、やはりメガネのニーズは各段に上がっているといえそうです。

なぜ、メガネのニーズが上がっているのでしょうか?同調査ではまず「最も使用しているメガネに備わっている機能」について尋ねたところ、度ありメガネと度なしメガネそれぞれ1位となったのは「ブルーライトカット」でした。

ブルーライトは波長が380〜500nm(ナノメートル)の青色の光で、人が見ることができる光の中でもっともエネルギーの強い光です。LEDを使用したパソコンやスマートフォンから多く発生しますが、視界のちらつきや目の疲れ、さらには睡眠障害の原因になると言われています。そのため、ブルーライトをカットするメガネやコンタクトなどが多く販売されており、目が悪くない人でもブルーライトカットメガネを着用するケースが増えているようです。

度ありメガネを購入した目的で一番多いのは「在宅時間の増加」

つまり、コロナ禍で度なしメガネを購入した人が増えているのも、ブルーライトカットメガネのニーズが高まっているからではないでしょうか?

そこで同調査では「この1年でメガネの使用時間が増えた」と回答した人を対象に、増えた理由についてアンケートを実施。その結果は以下の通りとなりました。

目が悪くなくてもパソコンやスマートフォンのブルーライトをカットするために、メガネをする人が増えているようです。

やはり度なしメガネを購入した人で一番多かったのは「パソコンやスマートフォンをみる機会が増えたたため」(65.2%)。一方度なしメガネを購入した人で一番多かった意見は、「在宅時間が増えたため」となりました(52.3%)。

なぜ在宅時間が増えるとメガネの使用時間が増えるのか?一見分かりにくいように感じますが、これは23.2%の人が回答した「コンタクトレンズの着用が減った/やめたため」「人と会う機会が減ったため」に紐づいているような気がします。メガネではなくコンタクトレンズを着用する理由は人によってさまざまだと思いますが、「メガネが似合わない」「(外見的に)メガネをしたくない」という人は少なくありません。しかし在宅の時間が増えることで人と会わないので、わざわざコンタクトをする必要がない。その結果、メガネを購入する人が増えているのではないでしょうか?

メガネ姿に自信が持てない女性は少なくないようです。

ちなみに使わなくなったメガネは購入先のメガネ店などに持っていくと、回収してリサイクルに活用してくれるお店が増えています。家庭ごみとして処分する前に、ぜひこういった方法も試してみてください。

【調査概要】
調査主体:JINS
調査名:メガネに関する実態調査        
調査方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間:2021年9月2日(木)〜9月6日(月) 
調査対象:全国の20〜60歳代男女のメガネ使用者※(メガネの度あり・度なし問わず)
調査数:1243名