“勇者”は何度死んでも生き返る...神の祝福か呪いか:ゾクッとする怪感話

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【この記事の3行まとめ】
・声優の種粼敦美と堀江瞬が「勇者」をテーマにした朗読劇を。
・勇者は魔物に倒されるたび生き返るが、生き返りには苦痛も伴っていた。
・勇者の力になりたいという少年とともに世界を救う冒険に出ようとするが!?

【配信終了:2021年10月15日(金)】動画はこちら

あなたには、憧れの職業はあるだろうか。プロ野球選手や芸能人という現実的な人もいれば、魔法使いや世界を救うヒーローなど、空想の職業に憧れている人もいることだろう。だが、勇者という職業だけはおすすめできない。何度モンスターに殺されても、そのたびに生き返ってまたモンスターと戦う。魔王を倒すその日まで、休むことは許されない。ろくなものではないのだ......。


"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

10月8日(金)の放送では、テレビ東京系で放送中のアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」で共演している種粼敦美(ダイ役)と、堀江瞬(チウ役)が登場。普段物静かな種粼だが、演技に入ると一変するそうで、その様子を説明しようとした堀江は「マイク前に立つと、もう声を"大(ダイ)"にして」と図らずもダジャレになってしまい、一同爆笑。


怪感話#41
「勇者の条件」


「ファイヤーアロー!」
「コールドラッシュ!」
「アシッドレイン!」

勇者(堀江)は、村人に頼まれ、オーガというモンスターを退治していた。そこにメスオーガを統べるボスメスオーガ(種粼)が出現。力及ばず、勇者は息絶えてしまう。......が、教会で生き返り、再びボスメスオーガに挑む。


「勇者は死なないんだ。神に愛されているんだ。何回殺しても俺は生き返って、また来るぞ」

「でもあなたのレベルじゃ私は倒せない。何度でも生き返りなさい、何度でも殺してあげるから」

再び勇者は倒され、そしてまた教会で強制的に生き返る。脳ミソが絞られるような不快な感覚......何度生き返っても慣れることはない。


生き返った勇者は、少年(種粼2役)に声をかけられる。

「僕は、以前、別の村で勇者様に......両親は殺されてしまったのですが」

勇者のおかげで生きていられるという少年は、勇者の力になりたいと申し出る。正直お荷物だと感じたが、少年のまっすぐな瞳に胸を打たれた勇者は、行動をともにすることに。その夜、少年は勇者に、なぜ生き返るのか尋ねた。

「神様に祝福されているからさ。だから、勇者は何度だって生き返る。逆に言えば、死ねない」

勇者はいろんな死に方を経験したが、全てこの世のものとは思えないほどの苦痛を伴った。しかし、それ以上に苦しいのが生き返る瞬間だ。もういっそのこと、このまま死なせてくれと思う......でも勇者は強制的に生き返ってしまう。例外は、寿命で死ぬか、勇者の力で殺された時だけ。今は勇者が自分1人しかいないため、後者はないだろう。

レベル上げの修業を始めると、少年は驚くべき戦闘の才能を見せる。勇者にはなれないが、世界を救う戦士にはなれるだろう。勇者は少年に愛用の剣を与え、戦いに連れて行くことに。


「オメガソードストーム!」

勇者は、修行の末に習得した必殺技で、ついにボスメスオーガを破った。

喜ぶ少年に、勇者はこれからも力を貸してほしいと告げる。少年に渡した剣には勇者の力が込められていて、勇者のように戦うことができるのだ。他にも魔物のせいで困っている村がいくつもある。少年とともに、世界を救う旅に出よう。

「俺たちの冒険はこれから」

突然、勇者は少年に斬りつけられる。
実は少年は......

"正義"とはなにか!? "勇者"は本当に勇者なのか!? 少年の明かした事実とは!?


関、種粼、堀江によるスタジオトークでは、朗読劇の役柄の話題に。今回、勇者を演じた堀江は「ダイの大冒険」では魔物の役で、種粼との他の共演作でも人間ではない役。種粼は、勇者を演じる堀江を見て「人間やってる!」と思ったことを明かした。

この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!



次回10月15日(金)の放送も、引き続き種粼敦美と堀江瞬が登場。「あるある」にまつわる怪感話をお届けする。トークでは、テンションが上がった関が種粼に無茶振り!?