28日は夏にうなぎを食べる日として習慣となっている土用の丑の日です。

新型コロナウイルスの感染拡大と東京オリンピックの開催が重なる中、持ち帰りや小売店などの予約販売が盛況で、栃木県内の料理店もうなぎを求める客でにぎわいました。

紀州備長炭を使ってふっくらと焼き上げられたうなぎ。

創業から50年以上つぎ足されたタレを付けて焼き上げられる香ばしい匂いが食欲をそそります。

宇都宮市泉町にある料理店、笹芳です。普段は代表の登守紀美子さん(80)が1人で切り盛りしていますが、かき入れ時の28日は息子夫婦が応援に駆け付けました。

店には昼前から馴染みの客が訪れ、うな重に舌鼓を打ち、テークアウトで買い求める客の姿もありました。

長引くコロナ禍で飲食店の厳しい状況は続いていて、この店では最近になっても客が来ない日があったといいます。

こんな時だからこそ自慢のうなぎを食べてもらいたい。

店主のあたたかい思いのこもったうな重が夏を乗り切る元気を届けていました。