感染者急増 栃木県独自の警戒度引き上げへ
福田富一知事は27日、定例の記者会見を開き、7月下旬に入ってから新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあることから、今後の動向次第で「県独自の警戒度レベルを早急に上げなければいけない」と危機感を示しました。
栃木県内の新型コロナウイルスの新規感染者数は7月21日から増加傾向にあり、26日は1日当たりの感染者数が2カ月ぶりに50人を超えました。
26日までの直近1週間に確認された新規感染者数の合計は262人と前の週の1.5倍となり感染が再び急増しています。
福田知事は今後、このままのペースで感染者が増加した場合、近日中に県独自の警戒度レベルを5段階中、上から2番目のステージ3へ引き上げる見通しを示しました。
ステージ3では飲食店などへの時短営業の要請が検討され、警戒度を判断する7つの指標のうち3項目はすでにステージ3の範囲に入っています。
さらに福田知事は、8月上旬には飲食店などに休業要請ができる緊急事態措置レベルの状況に陥る可能性もあるとし、感染力の強いデルタ株の感染拡大によってはより早い展開になると強い危機感を述べました。
福田知事:「年末年始の第3波を大きく上回る過去最多の感染者数になることが懸念される」
福田知事は県民に対して帰省や旅行、長時間の外食などを慎重に判断してもらい、夏休み中の感染拡大を阻止したいと協力を呼びかけました。