ロッテ・佐々木朗希(C)Kyodo News

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◆ 本拠地初勝利はまたもお預けに

 ロッテの佐々木朗希はプロ入り後最速の157キロをマークしたが、5回8安打4失点(自責点2)と踏ん張れず2敗目(1勝)を喫した。

 初回、3番・郄濱祐仁に対する初球が157キロを計測。立ち上がりは球威のある直球を軸に無失点スタートを切った。しかし2回、安打と四球で二死2、3塁のピンチを招くと、1番・淺間大基に154キロの直球を左中間へ弾き返され2点を先制された。

 3回、4回は再びゼロを刻んだが、5回は安打と四球で無死1、2塁のピンチを招き、郄濱の投犠打を自ら一塁へ悪送球。この間に3点目を失うと、なおも一、三塁で4番・近藤健介には右犠飛を許し計4失点となった。中盤以降は球威も落ち、5回85球、8安打4失点(自責点2)、3奪三振3四球の内容で降板。打線の援護もなく勝利投手の権利は得られず、本拠地初勝利はまたもお預けとなった。

 9日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大久保博元さんは「最初のころは(セットポジションで)クイックは早くも遅くもなかったが、捕って投げるタイミングが一緒だったので走られることが多かったが、今回はボールを長く持ったり、自分で工夫しているところに成長を感じた」と振り返った。

 一方、MCを務めた野村弘樹さんは「左バッターに対するインコースのストレートがことごとくシュート回転していた。それが最後まで修正できなかった。また、ランナーを出した時にフォアボールが多かったこともクイックに課題があるなと。フィールディングのミスもあったし、僕は課題のほうが多く見えた」と指摘。

 野村さんの指摘に対して大久保さんは「(シュート回転について)自分がどう投げればいいかメカニックの部分で分かっていない。簡単にいうと(投球時に)左肩の開きが早いからシュート回転してしまう。吉井コーチは本人が気がつくまであまり言わないやり方で成長させているようなので、佐々木自身が肩がどう開かなかったらいいか気づくまで待たなければいけない。野村さんの言うとおりで成長とまだまだ課題が多く見えた試合だった」と自身の考えを示した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』