真の抵抗運動〈レジスタンス〉とは何か?
 - (C) 2019 Resistance Pictures Limited.

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 “パントマイムの神様”と謳われたマルセル・マルソーの実体験にもとづく映画『沈黙のレジスタンス〜ユダヤ孤児を救った芸術家〜』(8月27日公開)の予告編映像が公開された。

 本作は、パントマイムアーティスト、マルセル・マルソーの実体験をもとに、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じた彼が、親を殺されたユダヤ人の子供たちをホロコーストから逃そうとする姿を描く物語。マルセルは2007年に84歳で亡くなるまで、世界中の俳優やミュージシャンやダンサーたちに影響を与えた伝説の存在。マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」のパフォーマンスに着想を与えたというエピソードは広く知られている。

 今回公開された予告映像では、親をナチに殺されたユダヤ人孤児たち123人をパントマイムで和ませる姿をはじめ、自身もポーランド系ユダヤ人であるマルセルの魅力的な人物像が伝わるシーンが登場。その後は、ナチへの抵抗として孤児たちをフランスからスイスへと逃がそうと提案し、危険な山越えに挑もうとするマルセルの真剣な表情などが切り取られている。

 マルセルを演じるのは『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ。自身もユダヤ人で母親がプロの道化師だったという生い立ちを生かして、人間味あふれる生き生きとしたマルセル像を表現している。また、マルセルが恋心を抱くエマ役をクレマンス・ポエジーが務めるほか、ナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉をマティアス・シュヴァイクホファー、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットンをエド・ハリスが演じる。監督と脚本をポーランド系ユダヤ人で、ロバート・デ・ニーロ出演の『ハンズ・オブ・ストーン』などを手掛けたジョナタン・ヤクボウィッツが担当した。(編集部・大内啓輔)