フランス代表の「歴史上ベストイレブン」

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15日にEURO2020グループステージのビッグマッチ、ドイツ代表との試合を戦う予定となっているフランス代表。

今回は『Sportskeeda』から「フランス代表の歴史上ベストイレブン」をご紹介する。

GK:ウーゴ・ロリス

様々な名GKがいたフランスであるが、現役キャプテンのウーゴ・ロリスが最も多くの試合に出場した選手だ。2008年にウルグアイとの親善試合でデビューして以来、124回の公式戦を戦ってきた。

すでに30代になり、もしかしたら今回が最後のEURO2020になるかもしれない。モチベーション高く、その素晴らしい反射神経とセービング技術でゴールにカギをかけてくれるだろう。

右SB:リリアン・テュラム

テュラムはフランス代表で142試合に出場。これは同国で最高となる数字であり、まだそれを上回る人物はいない。

1998年のワールドカップ優勝、そしてEURO2000の優勝に貢献した彼は右サイドバックもセンターバックもこなし、豊かなフィジカル能力と圧倒的な知性で世界最高クラスの安定感を見せた。一度代表を引退したあと、2006年にレイモン・ドメネク監督に説得されて呼び戻されたことも。

CB:ローラン・ブラン

当時の世界最高ディフェンダーの一人であったブラン。リベロやスイーパーとして活躍したが、1990年と1994年のワールドカップにフランスは出場できなかったこともあり、タイトルを掲げたのは晩年になってからだった。

ジネディーヌ・ジダンらとともに1998年のワールドカップとEURO2000を制覇。欧州の頂点に立ったとき、ブランはすでに34歳となっていた。

CB:マルセル・デサイー

ローラン・ブランとも長くコンビを組んでいたデサイーは、間違いなくフランス代表の歴史上最強のセンターバックだ。そして最強の守備的MFでもあった。

1998年のワールドカップとEURO2000を制覇したあと、ディディエ・デシャンのあとをついでキャプテンに就任。その後もコンフェデレーションズカップ優勝に貢献し、その後テュラムに主将を引き継ぐまで代表116試合に出場した。

LSB:ビセンテ・リザラズ

パトリス・エヴラとどちらが来るか…というところは議論があるだろうが、96試合に渡ってフランス代表に貢献し、タイトル獲得に貢献したという点を考えればだ。

1998年のワールドカップとEURO2000の優勝を経験し、その両方の決勝戦で出場している。EURO2004でギリシャに敗れて大会を去ったあとで代表を引退したが、それまではフランスの左サイドといえば彼が絶対的な存在だった。

MF:パトリック・ヴィエラ

フランス代表の歴史上最も派手な選手ではないだろうが、間違いなく彼はフランスが生み出した歴史上最高の選手の一人である。ボックス・トゥ・ボックスのMFとしてサッカーのあらゆる要素に関わり、試合のレベルを向上させられる選手だった。

フィジカル、技術、体格、そして知性を兼ね備えた彼は、1998年のワールドカップでは脇役に過ぎなかったものの、EURO2000からは長く中心的な選手として活躍した。

MF:ジネディーヌ・ジダン

フランス代表の歴史上最も優れた11名を選ぶなら、ジネディーヌ・ジダンを外すことはありえない。フランスにワールドカップをもたらした「3代目将軍」であり、バロンドールにも輝いた。

2006年のワールドカップではレイモン・ドメネク監督の呼びかけに答えて引退を撤回、電撃復帰からチームを決勝にまで導いたが…マテラッツィの挑発にも答えてしまい頭突きで退場に。そのまま引退するという去り方すらも伝説的だった。

MF:ミシェル・プラティニ

長く低迷期を過ごしていたフランス代表を世界の強豪へと復帰させた「二代目将軍」。ナポレオンとも比較される絶大な影響力を持った攻撃的MFであり、そしてストライカーでもあった。

1984年の欧州選手権で優勝を果たした際、プラティニはチームのコンダクターであり、そして大会得点王にもなった。その1大会9ゴールという記録は未だに破られていない。アラン・ジレス、ルイス・フェルナンデス、ジャン・ティガナとともに組んだ「魔法陣」は伝説の中盤として今も語り継がれる。

FW:レイモン・コパ

1950年代に世界を支配したフランス代表とスタッド・ランスの名選手。絶妙なドリブルと得点能力を武器にしたアタッカーであり、スペインのメディアからは「リトルナポレオン」とも呼ばれた。

1958年のワールドカップでは3ゴールを決めてフランス代表を準決勝に導き、バロンドールも獲得。大会ベストイレブンにも選ばれるなど、一時代を築いた「初代将軍」である。

FW:ジュスト・フォンテーヌ

フランス代表の伝説的ストライカーと言えば、彼の名前を上げないファンはいないだろう。1958年のワールドカップでは6試合のみしか戦わなかったにもかかわらず1大会で13ゴールを記録。これは今なお誰も破ることができていない。

またゲルト・ミュラー、ロナウド、クローゼに次ぎ、ワールドカップの歴史上4番目にゴール数が多い選手ともなっている。

FW:ティエリ・アンリ

現代のフランス代表において最高のゴールスコアラーであり、サッカーの歴史上最も優れた選手の一人であるだろう。123試合の出場で51ゴールという数字は彼のポテンシャルを最大限反映したものではない。

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1998年のワールドカップとEURO2000を制覇し、2001年のコンフェデレーションズカップでも得点王とMVPをダブル受賞。その後も長くチームを支え、2010年に引退するまで頼れる存在で有り続けた。