異例のスピード解除となったロッテ・清田で思い出す過去の野球選手の「不倫とその後」といえば・・・

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 ロッテは23日、楽天との試合中に清田育弘外野手(35)の選手契約を解除することを発表した。本来ならば選手の契約にまつわる発表は、試合を行うチームへの影響を避けるために、試合のない月曜日などに行われるのが通例だが、ゲームのあった日曜日(23日)に「前倒し」してまで発表したことに球団の本気度がうかがわれる。

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 まさに「異例のスピード」決定だった。21日発売の写真週刊誌「FRIDAY」に女性との不倫デートが報じられ、2日後の処分発表。

 清田はコロナ禍において今年1月に部外者と会食しながら虚偽報告をしていたため、球団ルールを破ったと判断され、無期限謹慎処分を科されていた。そして4か月間の謹慎を経て今月1日に処分が解除されたばかりだった。二軍戦で実戦復帰を行った当日に件の女性とデートを行っていた。

 球団側は処分解除の理由について「不要不急の外出を複数回行い、再度、球団ルールを違反した。ファン、支援していただいている皆さんの期待を裏切り、球団の社会的価値も下げる行為であった」とコメントした。親会社はお菓子を扱う食品メーカーで、ブランドイメージへの影響も大きい。早急に処分しなければ、傷が広がる一方だった。

 度重なる不倫騒動で契約解除にまで至った清田だが「野球選手と不倫騒動」といえば、近年では巨人在籍時代の二岡氏(現巨人三軍監督)が起こした騒動が思い起こされる。

 2008年7月にキャスターを務めていた山本モナとの「ラブホデート」が報じられた。

 当時は二軍調整中でまもなく一軍復帰予定だったが、球団の滝鼻卓雄オーナー(当時)が「巨人は技術的に良いから(一軍に)上げるのではなく、やっぱり巨人らしい選手を一軍で活躍させるところでないと。日曜のデーゲームなどにはお子さんのファンも多く来る」と断罪。『巨人軍は紳士たれ』の伝統を破ったとして、そのまま二軍調整となった経緯がある。

 その後は丸刈りにするなど、反省の姿勢を見せるも、シーズン終了後の08年11月に球団は日本ハム・マイケル中村、工藤との交換トレードを発表。林投手と共に日本ハムへ移籍することとなった。巨人の歴史史上「選手会長を務めた選手がトレードに出される」ことは異例。それだけ球団側の怒りを買ったことになる。

 しかしその後の展開も興味深い。日本ハムで14年1月に引退を表明後、16年から巨人の二軍打撃コーチに就任。一時はBCリーグ富山の監督を務めたが、現在は再び三軍監督を務めるなど指導者として「古巣復帰」を果たしている。現役時代の実績と、不倫騒動を起こしたもののその後の野球に取り組む真摯な姿勢が評価されたというわけだ。

 今後の清田はどうなるのか。本来「選手と不倫」には寛容な野球界ではあるが、過去にも不倫騒動を起こすなどイメージ低下していることで、他球団が獲得に動くとも考えづらい。自分の身から出たサビとはいえ、相当な逆風が続きそうだが、二岡氏の例もあるだけに、自分を見つめ直す時間となればいいが・・・。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]