三大共通ポイントのPontaポイント、dポイント、楽天ポイント

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 KDDIは、対象店舗でスマートフォン(スマホ)決済サービス「au PAY」で決済すると最大20%のPontaポイントを還元する「たぬきの大恩返し」キャンペーンを1月1日から、実施している。Pontaポイントのキャラクターを知っていれば納得するキャンペーン名だが、覚えていない場合はピンとこない。そこで、Pontaポイント、dポイント、楽天ポイントのキャラクターとともに、特徴・強みをざっくりと紹介しよう。

●「ポンタとなかまたち」のPontaポイント



 Pontaポイントは、ロイヤリティ マーケティングが提供する共通ポイントサービス。キャラクターはタヌキをモチーフにした「Ponta(ポンタ)」と仲間たちだ。

 ポイントカードの提示やauの各サービスの利用などでたまるPontaポイントは、月間2万ポイントを上限に、利用期限のないau PAY残高にチャージできるので、1ポイント1円としてほぼ現金相当として使える。

 また、au IDとID連携した「Ponta会員ID」とリクルートの共通ID「リクルートID」を連携すると、オンライン飲食予約サイト「HOT PEPPER グルメ」や旅行予約サイト「じゃらん」の利用時にもPontaポイントがたまる。Pontaポイントをメインにためるなら、リクルートIDとの連携は必須だ。

【強み】リクルートサービスの利用でポイントがたまる、ポイントをau PAY残高にチャージできる

●「ポインコ兄弟」のdポイント



 dポイントは、2015年12月にスタートした、NTTドコモの共通ポイントサービス。キャラクターはインコをモチーフにした「ポインコ 兄」と「ポインコ 弟」。ドコモオンラインショップでは、さまざまなポインコグッズも販売している。

 ポイントカードの提示や、スマホ決済サービス「d払い」などドコモの各サービスの利用などでたまるdポイントは、共通ポイントといっても、基本的にドコモ回線契約者、ドコモのクレジットカード「dカード」保有者向け。楽天ポイントやPontaポイントに比べると、システム設計上、「キャリアフリー」ではないと感じる点は残るものの、基本的に誰でも使える、いま加盟店拡大の勢いを最も感じる共通ポイントサービスだ。

【強み】dアカウントとフリマアプリ「メルカリ」のアカウントと連携すると、商品購入時にポイントがたまる。ドコモ回線契約者は、Amazon.co.jpでd払いが使える(ポイント充当での支払い可)

●「お買いものパンダ」の楽天ポイント



 総合ECモール「楽天市場」を運営していた楽天は、06年に「楽天エコシステム(経済圏)」構想を発表、14年10月に実店舗でも利用できる共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を開始し、リアルにも進出した。

 楽天ポイントカードアプリなどに登場する「お買いものパンダ」は、楽天ポイントではなく、「楽天」の公式キャラクター。キャッシュレス決済の推進を目指したJR東日本と楽天ペイメイントの提携発表では、このお買いものパンダとSuicaのペンギンの着ぐるみが並ぶというシュールな光景が見られた。

 楽天市場の買い物に付与されるポイントが最大16倍となるSPU(楽天カード保有・楽天モバイル契約・楽天証券でポイント投資など複数条件あり)や大規模セールなどをうまく活用し、楽天市場で頻繁に買い物すると、楽天ポイントはかなりたまりやすい。

 こうしてオンラインでためたポイントは、楽天ポイントカードや楽天ペイ(アプリ決済)を通じて街の店舗で買い物に使える。マーケティングの専門用語で「O2O」と呼ばれる、この消費スタイルを実践するなら積極的にためると得するポイントだ。

【強み】たまったポイントをSuicaにチャージできる(Android限定)、楽天ペイのコード・QR払いはポイント充当でも1%還元

 Pontaポイント、dポイント、楽天ポイントに絞ると、直近では、還元率の高さ、期間中合計の還元上限の多さから、冒頭で挙げた「たぬきの大恩返し」キャンペーンがお得度No.1だろう。実際には、店舗独自のポイント、商業施設・沿線共通ポイント、クレジットカードのポイントなど、他にもさまざまなポイントサービスがあり、家計の節約のため、どれか一つに絞って集中してためる、有効期限の管理やキャンペーンエントリーの面倒さは承知の上でどれもためる、どちらも正解だろう。(BCN・嵯峨野 芙美)