本来ならば欧州リーグ出場権争いを展開しているはずだった、ヘルタ・ベルリン。だが後半戦開幕戦を終えた時点で立つその場所は、上位争いとは真逆の残留争いの最中。「今は、下の方へと目を向けていかなくてはいけない。それは確かなことだよ」と、試合後にドイツのTV番組「Aktueller Sportstudio」にて、ミヒャエル・プレーツ競技部門取締役はコメント。「非常に困難な状況にある」と言葉を続けた。

 そんな中でドイツの大衆紙ビルトは、この9ヶ月に渡り指揮をとってきたブルーノ・ラバディア監督が、すでに更迭されていると報道。しかしながらプレーツ氏は、「勘弁してくれ」と述べ、「我々は試合を終え、その足でここにきている。ロッカールームでは皆で座って、そこで何かの決断を下すわけでもないさ。そのことを考えてはいない」と強調している。

 確かに「この1月では期するものがあった。ここから攻勢をかけたかった。良い流れに乗り、勝ち点を重ねたかった」ヘルタだが、ブレーメン戦でみせた「非常に苛立ちを覚える」戦いぶりからは、「問題はここぞという場面での集中力であり、そこに取り組まなないと」と指摘。「苦難の時こそ改善への機会だ」と意気込みをみせたが、しかしながらラバディア監督と同様に、プレーツ氏自身についても進退問題へと揺れているところだ。