パナソニック コミュニティバス利用者のデータを顔認証で取得 地域に望まれる利便性の高いサービスなどを調査
●顔認証技術の活用で効率的なODデータ取得を目指す

その中で、これまでのコミュニティバスでの利用状況調査においては、目視での計測や調査票の活用等を代表的な手法としてODデータ(あるバス停で乗車した旅客がどのバス停で降車したか)を取得していた。今回の実証では顔認証技術の活用により、効率的なデータ取得を目指す。具体的には、まず乗客の顔を乗車時に登録し、降車時に認証することで「乗降場所における人数カウント」「ODデータ取得」を行う。
●データの取得方法
顔画像取得用のタブレットにカメラを接続(GPSは内蔵)し、乗車・降車時にアプリ画面上で乗車・降車ボタンを操作し(添乗員にて支援)、以下データを作成及び送信する。
・顔データ(ルートID+顔画像+GPS情報)
(バスの走行情報の取得のために、GPSで定期的に経度緯度情報を保持し、将来的に、バスロケ機能への対応を検討する)
・顔データはボタン操作ごとにクラウド上の受信アプリに送信
(送信後、顔写真はタブレット内から削除する)
・クラウド上から顔写真をμSockets(BtoB向けのIoT基盤サービス)に送信し、顔IDの発番及び顔特徴量データを登録
(クラウドから送信後、クラウド上の顔写真は即時削除)
実証調査終了後、パナソニック管理PCよりクラウド上から取得した乗降データについてバス停GPS情報とのマッチングを行うことで、バス停ごとの乗降人数やODデータの取得を可能とするための分析データファイルを作成。分析データファイルは将来の延伸や新ルート策定、デマンド化等への参考データとして活用される。
パナソニックは今回の実証実験の仕組みを起点に、将来的な発展・応用として、顔認証を活用した乗車時の認証等、ユーザー体験価値向上につながるサービスを検討していく。
●パナソニックの「顔認証」技術について
ディープラーニングを応用したパナソニックの「顔認証」技術は、顔の向きや経年変化、メガネなどにも影響されにくく、快適に利用できる。パナソニックはこれまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開し、1日10万回超の固有の顔認証を達成してきた(パナソニック調べ)。
今後、オフィス・ビルへの展開に加え、店舗・商業施設、展示場・国際会議場、ホテルなどにも導入を拡大し、顔認証によるストレスフリーで安心・安全、かつ効率的な次世代型の空間づくりへの貢献を目指していく。
(山田 航也)
