不仲説が根強く囁かれているウィリアム王子とヘンリー王子。ウィリアム王子が、メーガン妃との結婚を急ぐヘンリー王子を批判したことがその大きな原因だと言われているが、王室の歴史を研究するロバート・レイシーが新たな著作『Battle of Brothers: The Inside Story of a Family in Tumult(兄弟の闘い:混乱の一家の内幕)』の中で兄弟の関係について分析している。

レイシー曰く「根本的にここで対立しているのは互いの人生について熟知し、自分の考えや思いをためらうことなく口にする2人の男性だ」。遠慮なく意見を言うことが仇になってしまったというのがレイシーの見方。「ウィリアム王子は弟がメーガン妃との関係を急ぎすぎていることを不安に思い、それを尻込みせずに口にした」。レイシーは「2016年終わりか2017年の初め、ウィリアム王子がメーガン妃に関してあからさまに疑問を呈したとき、対立が生まれた」と時期をはっきり特定している。

レイシーはさらに「ウィリアム王子は王室のことを考え、キャサリン妃と長期間交際していた。王子はその間ずっと、彼女が妃にふさわしいかどうかを見極めていた。ヘンリー王子はそれを見て、ウィリアム王子が自分個人の幸せを考えているのか、それともそれまでずっとそうだったようにいつの日か自分がトップになる王室という”企業”の見た目と繁栄を気にしているのか、疑問に思っていた」。その結果ウィリアム王子の助言に「ハリー王子は気を悪くし、ぶっきらぼうな返答をした」と綴っている。

幼い頃から仲がよく、特にダイアナ元妃を亡くしてからはお互いにサポートしあってきた両王子。レイシーは「王子たちは相手を心から愛している。しかし同時に自分たちにとって非常に重要なことに関して対立したときは負けずにやり返す面もある。ウィリアム王子にとって大切だったのは王室の未来、神聖なる信頼だった。一方ヘンリー王子にとってはついに彼の人生に意味を与えてくれた複雑で魅力的な女性に対する愛だった」とも。率直に意見を言い合うことが不仲の原因になってしまったとは……悲しい。