30までに結婚したい!マッチングアプリで出会ったハイスぺ男性とスピード婚、嘘と裏切りの結末は?〜その1〜
2018年ごろから、マッチングアプリを利用することの抵抗感は減ってきている印象があります。婚活に利用したり、恋人を見つけたりと、かつての「出会い系」の暗いイメージはなく、堂々と使用している人も多いのが現状。
今回は、マッチングアプリで結婚までこぎつけた女性の成功とその後を伺いました。
平岡優実さん(32歳・仮名)は現在アルバイト。マッチングアプリで出会ったご主人と別れて以来、新しい出会いがないそうです。
「元々そんなにモテるタイプでもないので、婚活には必死でした。最近は晩婚化とか、若い子は結婚しないケースが増えているようですけど、それを聞くと有り得ないって思います。将来の夢が結婚と言い切れるくらい、願望が強かったので」
結婚生活を送っていた頃は新宿区に住んでおり、周りはタワーマンションやオフィスビルに溢れていたそう。今は飲食店のアルバイトをしているため、東京都の郊外にあるアパートで暮らしています。家賃は破格の4万円だそうですが、それでも生活はカツカツとのことで……。
「東京都の最低時給くらいしか貰っていませんし、アルバイトだからボーナスもない。お金がかかるから病院になんて行けませんよ。年金も払ってなさ過ぎて、昨日も知らない番号から電話がかかってきた」
結婚前に貯金はしていなかったのかと尋ねると、一度も就職をした経験がないことが発覚します。
「正直に言うと、ずっとフリーターで。一応大学は出てるけどFランだから知名度も皆無。特にやりたいこともなかったので、なんとなく暮らしていたら就職先も見つからず……。だからサッサと結婚して、ラクになりたかったんです」
大学在学中も合コンやお見合いパーティーに参加するも、結婚まで辿り着かなかったのだとか。結局相手が見つからないまま、卒業を迎えてしまいます。
「結婚を前提でって言うと、皆逃げていくんですよ。婚活パーティーに参加しているくせに、結婚には逃げ腰とか意味が分からない。結婚したくて仕方がないから着ているんじゃないの?って、何度も思いましたね」
優実さんは小柄でややぽっちゃりめの体型をしていますが、非常に優しそうな雰囲気を持っています。黒髪ワンレンのショートカットも似合っていて、モテなさそうといったイメージはあまり抱けません。
ですが話していると口調が少しばかり刺々しく、威圧感を覚えます。これが男性を逃げ腰にさせる原因なのかと感じてしまうほどでした。
「彼氏はできるけど、結婚を口に出すと"今は考えられない"と言って逃げていく。そうこうしているうちに社会人になったら、ますます出会いがなくなってしまったんです」
彼女が選んだ卒業後の仕事は、コールセンターのテレアポ。外部との関わりがほとんどない仕事のため、婚活の道は閉ざされたと一時期は絶望していたそう。
「社内飲み会や合コンは行なわれていたようですが、それは社員だけ。バイトは呼んでもらえません」
まともな出会いもないまま、優実さんは27歳を迎えてしまいます。その時に覚えたのがマッチングアプリでした。周りの友人達が次々と結婚していく中、唯一フリーだった同級生に教えてもらったそうです。
「その子は結婚願望がほぼないタイプで。でも常に彼氏は途切れていないみたい。“今の彼氏もアプリで出会ったから、優実もやってみたら?”と、勧められたんです。その頃はコールセンターをやめて飲食店勤務になっていたけど、相変わらず出会いもなかったので。言われるがままに始めてみることにしました。最初は出会い系でしょ?と思って、バカにしていたんですが……」
マッチングアプリにハマる
アプリが持つ想像以上の真面目さ、怪しい雰囲気のなさには彼女も驚き。初めて数日ですっかりハマってしまったようです。
「出会い系のようなヤバイ雰囲気は皆無。安心して利用できるようになっていた事には驚きで。しかもこんな私のプロフを見て、イイネ!が来る。お互いがイイネを押し合わないとマッチング(=成立)せず、メッセージを送れない仕組みなのですが、登録初日は超イイネがきた(笑)。もしかしたら本当はモテるのかも?って思っちゃいましたね」
多数寄せられたイイネ!の中から様々なデートを繰り返し、元ご主人と出会ったそう。
「かなりのハイスペ男子で、マジで?ってなりました。年収1000万超え、38歳、港区住まい……。顔もヒゲが似合うダンディなイケメンで、なんでアプリなんかやってるのかと疑問に思いましたね」
婚活アプリには既婚者、経歴や職業・年収の詐称、彼女持ちなど要注意人物も登録しているケースがありますが、彼はどれにも当てはまらなかったそうで、結婚歴もゼロとのこと。夜景の見えるホテルにコース料理、六本木や銀座、青山がデートの定番スポットでした。
結婚願望の強かった2人の意気投合は早く、週1〜2回デート重ね急接近。交際期間を4か月経て、スピード婚を果たします。
「私は28歳になっていましたが、30歳前にプロポーズをされたから嬉しくって。彼も40歳までには結婚したかったそうで、焦っていた矢先に私が現れたと言ってました。運命を感じて、すぐゴールインしちゃいましたよ」
彼の家は何も言いませんでしたが、優実さんのご両親は「もう少し付き合ってからにしたら?」と難しい顔をしたのだとか。しかし今すぐ結婚したかった彼女は、一切耳を傾けず押し切ります。
「ウチの両親は共働きで超平凡な家庭だったので、2人に対して尊敬の念はありませんでした。なんで快くOKしてくれないの?と反発したくらいです。半ば強引に認めさせて、憧れの結婚生活がスタートしました。働くのも好きじゃないし、やっと専業主婦になれる!と考えたら、もう幸せでしかなかったですね」
彼にプロポーズされたときは感動したのに……。
遂に夢を叶えた優実さんですが、結婚後すぐに「?」と思う出来事が……。その理由とは?〜その2〜へ続きます。