6回無失点と好投したマリナーズの菊池雄星【写真:AP】

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二塁手ロング→遊撃手クロフォード→一塁手ホワイトで美しい連係を披露

 米大リーグのマリナーズ・菊池雄星投手は1日(日本時間2日)、本拠地アスレチックス戦に先発し、6回3安打無失点。勝ち負けはつかなかったが、好投を見せた。光ったのはバックの好守も同じ。3回には二遊間が抜群のコンビネーションを披露し、一塁手のフォローもあって併殺を完成。球団公式ツイッターは「マジック」と動画付きで紹介し、米ファンも「Oh oh oh これはマジックだ」「なんて美しいスポーツなんだ」と唸っている。

 菊池を助ける魅惑の美技だった。0-0で迎えた3回1死一塁、右打者マーフィーが放った打球は二塁やや遊撃寄りのゴロになった。これに反応したのは、引っ張り警戒で二塁ベース寄りに位置していた24歳の二塁手ロング。ベースを通り越して二塁後方で打球に追いついたが、ここからが美しかった。

 すぐ目の前にいた25歳の遊撃手クロフォードと入れ替わるように左脇の下からアンダートス。これを受けたクロフォードは3メートルほど走って、二塁ベースを踏んだ右足でそのまま踏み切り、跳び上がりながら一塁へ投げた。ワンバウンドした送球を一塁手のホワイトがしっかりと捕球し、併殺が完成。どこを切り取っても無駄のない動きで美技を演じてみせた。

 マリナーズ公式ツイッターは「マジック」と評し、実際のシーンを動画付きで公開。米ファンからは「セカンド/ショートの完璧な動きと連係。そして一塁ホワイトの見事な捕球」「スゴっ!」「Oh oh oh これはマジックだ」「美しい」「素晴らしい」「このチーム大好き」「なんて美しいスポーツなんだ」と驚きの声が上がった。

 また「MLBパイプライン」公式ツイッターも「24歳のシェド・ロングJr.から25歳のJ.P.クロフォード、そして24歳のエバン・ホワイトへ。マリナーズの若き内野陣がやってのけた」と若い二遊間コンビと一塁手の美技に脚光。こちらにも「エバン・ホワイトは将来のゴールドグラブ」「ステキなダブルプレー」との声が上がっていた。

 菊池のピンチを救うとともに、直後に打線が2点を奪い、流れを引き寄せる上でも光ったプレー。救援が打たれ、菊池の勝利こそならなったが、マリナーズが誇る若き3人が存在感を放った。(THE ANSWER編集部)