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Adobe Creative Cloud アップデート

アドビは、Adobe Creative Cloud製品群の大規模なアップデートを発表した。COVID-19感染拡大による世界規模の混乱の中においても人々の創造を刺激するような、コミュニティーとインスピレーション、遠隔地の相手とのコラボレーションといったテーマが設けられ、進化するAdobe Senseiテクノロジーによる新機能はもちろん、チュートリアルの増量や共有に関する機能を強化したという。

ここではフォト関連のアプリケーションについて、主な新機能を紹介する。

Photoshop デスクトップ版

「被写体を選択」のポートレート最適化

新しいSenseiテクノロジーにより「被写体の選択」機能が強化。人物や毛髪のような複雑な要素も検知可能となり、ワンクリックで精度の高い範囲選択ができるようになった。

Adobe Camera Raw(ACR)のUX改善

Lightroomユーザーの誰もが使い慣れたUIに大幅な刷新が行なわれた。画像調整やバッチ処理がより直感的に、スライダー類はLightroomの操作性を引き継ぎ、切り抜きツールも改良された。トーンカーブのUIもアップデートされ、よりシンプルで、変更箇所が分かりやすくなった。

回転可能な「パターン」

塗りつぶしレイヤーやレイヤースタイルオプションで使用する「パターン」に、「拡大・縮小」と同様に「回転」のプロパティが追加された。パターン塗りつぶし、パターンオーバーレイ、さらにはパターン適用の境界線にも回転を適用できる。回転は非破壊的に適用されるため、リセットや変更も簡単に行なえる。

マッチフォント機能強化

Senseiテクノロジーによる画像内のフォントを識別する「マッチフォント」が強化。縦書きテキストならびに複数行検出のサポートが追加された。

Photoshop iPad版

Lightroomとリンクした編集

iPad上でのLightroomとPhotoshopの連携を強化、LightroomとPhotoshopの間で画像をシームレスに受け渡すことができるようになった。LightroomからPhotoshopに編集可能な状態で画像を送り、Photoshopのツールを使って編集を行なった後は、すぐにLightroomに送り返すことも、新しいクラウドドキュメントとして保存することも可能だ。

Lightroom

指定範囲の⾊相調整

(Adobe Camera Raw、Lightroom Classic、Lightroom Mac/Win版、Lightroom iOS版、Lightroom Android版)

領域を指定した調整が可能になった。人物の肌の領域だけ、植物の花の部分だけなど、選択範囲内の色相調整ができる。

バージョン機能

(Lightroom Mac/Win版、iOS版、Android版)

同じ画像に異なる編集処理を試したい、モノクロ版とカラー版を用意したい、異なるサイズで画像を切り抜きたいといった場合に、複数の処理結果を「バージョン」として保存できる。それぞれのバージョンはマウスオーバーのみで表示可能。すべてのLightroomで同期されるため、ひとつのデバイスで作成したバージョンは他のどのデバイスでも使うことができる。

Photoshop Camera

Creative Cloudアップデートに先がけ、6月10日に発表された新しいアプリケーション。⾼品質でアーティスティックな画像を数秒で作成、SNSにも簡単にシェアできる。クリエイティブなレンズ(フィルター)やエフェクトが80種以上用意され、今後も追加されていくという。人物、風景、食品などシーンや被写体を自動検知し、適したレンズを表示。その効果はライブレンダリングで確認できる。


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