新型コロナの影響拡大で営業再開断念 奥飛騨薬師のゆ本陣が破産申請へ
3月30日から休業、7月以降の営業再開を目指していた
(株)奥飛騨薬師のゆ本陣(TDB企業コード:465017587、資本金500万円、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根208-48、代表石田将之氏)は3月30日に事業を停止し、事後処理を大場寿人氏(東京都千代田区内幸町2-1-4日比谷中日ビル6階、三宅坂総合法律事務所、電話03-3500-2922)に一任し、自己破産申請の準備に入った。しかし、設備負担が重かったことで設立以降、損益分岐点を上回る収入高の確保には至っていなかったため、赤字決算が続き債務超過に陥っていた。近時は外国人観光客を取り込むことで経営の立て直しを図ってきたものの、2月21日に新型コロナウイルス感染が確認された女性が飛騨地方のバスツアーに参加し、奥飛騨の宿泊施設に宿泊した旨の報道がなされて以降、予約客のキャンセルが相次いでいた。3月以降も諸外国からの渡航制限措置により外国人宿泊客は激減。
当社としては3月30日にいったん休業した後、7月以降に営業再開をすることを検討していたが、新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、収束の見込みも立たないことから、営業再開を断念し、今回の措置に至った。
負債は債権者約100名に対し、約2億1000万円が見込まれる。