日立が自律移動の会話ロボット「EMIEW」(エミュー)をついに本格事業化 移動速度は最大5キロ、多国語対応 卓上画面と連携可

オフィス受付でのサービスイメージ
Lumadaとは:
顧客のデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション、サービス、テクノロジーの総称。

左が「EMIEW4」、右が「EMIEW-TT」
●移動性能向上、自動充電機能搭載などパワーアップ
近年、少子高齢化や人口減少に伴う人手不足などを背景として、ワークスタイル(働き方)とワークプレイス(働く環境)の変革が求められており、デジタル技術の活用によってビル内業務の効率化や利用者の快適性・利便性向上などを図るスマートビルの実現に向けた動きが加速している。
日立と日立ビルシステムはこれまで、オフィスをはじめとするさまざまなワークプレイスにおいて、2016年4月に開発したコミュニケーションロボット「EMIEW3(エミュースリー)」と、リモートブレイン構成のロボットIT基盤を用いた受付・接客対応などの実証実験、さらにはサービス導入を進めてきた。
リモートブレイン構成とは:
リアルタイム性が要求される処理は本体(「EMIEW」)側で行い、要求されない処理は外部システム(ロボットIT基盤)で担うシステム構成。

「EMIEW4」は、広範囲を自律走行できる移動性能、多言語での音声対話機能、バッテリー交換なしでの連続稼働を実現する自動充電機能を特長としている。例えば、オフィスや病院、福祉施設において、昼間は受付・案内業務、夜間は巡回監視業務を担うなど、時間帯に応じた業務を休まず行うことが可能。人手不足解消に貢献する。
また、2018年10月に開発した「EMIEW-TT」もラインアップとして揃え、対話機能のみを求めるお客や企業に提供する。「EMIEW-TT」は音声対話可能な4言語(日本語・英語・中国語・韓国語)に加え、話しかけるとテキストで日本語に翻訳する翻訳機能も搭載。18言語に対応している。
[video width="960" height="540" mp4="https://robotstart.info/wp-content/uploads/2020/03/video01.mp4"][/video]
「EMIEW-TT」の利用イメージ EMIEW公式WEBページから引用
「EMIEW」はロボットIT基盤を通じて、エレベーターやセキュリティ機器などのビル設備とのシステム連携が可能。将来的には「EMIEW」が取得したビル内データを活用することによる、ビル設備管理の効率向上や人とビル設備をつなぐタッチポイントの役割を「EMIEW」に担わせ、「EMIEW」に話しかけることでエレベーターを呼び出すことをできるようにするなど、スマートビルの実現をめざす。

オフィスの巡回監視業務での残業者への声掛けイメージ
「EMIEW4」と「EMIEW-TT」の製品仕様、サービス価格、標準納期は以下の通り。「EMIEW」の導入に際しては、日立ビルシステムとの業務委託契約が必要となる。
製品仕様:
■EMIEW4
・身長:90cm
・重量:18kg
・最大移動速度:5km/h
・対応言語:日本語・英語・中国語・韓国語
・サービス価格:個別見積
・標準納期:受注後、約4カ月
■EMIEW-TT
・外形寸法(クレードル部分):22.6×14.0×11.0cm
・重量(クレードル部分):1.3kg
・電源:AC100V
・対応言語:日本語・英語・中国語・韓国語
・サービス価格:個別見積
・標準納期:受注後、約3カ月
(ロボスタ編集部)
