シーンズが入居するビル(2019年9月撮影)

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人気モデル「みちょぱ」をブランドイメージモデルに起用していたことで有名

 (株)シーンズ(TDB企業コード:988935088、資本金1億4000万円、東京都港区芝2-28-8、代表杉田真浩氏)は、11月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。

 申請代理人は田中省二弁護士(東京都中央区京橋2-5-22、中央通り法律事務所、電話03-6263-2956)。監督委員には田口和幸弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、阿部・井窪・片山法律事務所、電話03-3273-2600)が選任されている。

 当社は、2003年(平成15年)5月に設立されたカラーコンタクトレンズや化粧品、雑貨などの販売業者。主力のカラーコンタクトレンズは、20代女性向け人気カラコン「DopeWink」シリーズや2005年より販売を続ける「ヴィーナスアイズ」シリーズなどを販売するほか、近年は人気コスメブランド「&she」なども展開。ブランドのイメージモデルにファッション雑誌人気モデル「みちょぱ」を起用するなどコンタクトやコスメ事業が好調であった2018年3月期には年売上高約78億1900万円を計上していた。

 2018年4月には(株)ネットランドジャパンから現商号に変更。しかし、同年末に一部情報誌で循環取引や過去に逮捕歴のある人物との関わりが指摘されることとなり、動向が注目されるなか、取引先であった (株)マルコス(東京都港区)が今年9月に破産手続き開始決定を受けたことで、不透明な取引に対する当社の関与も指摘されるなど急速に信用が低下していた。こうしたなか、金融機関に対し返済条件の変更要請を行っていたが、自力再建を断念し、法的手続きにより再建を目指すこととなった。

 負債は債権者約200名に対し約45億円。