川島永嗣(右)と権田修一(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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2022年カタールワールドカップ・アジア2次予選が始まって以来、GKには常に3人のヨーロッパ組が選ばれてきた。その中でヨーロッパでの経験が最も長い川島永嗣には、日本のGKの現状はどう見えているのだろうか。

「僕は日本のGKのレベルは上がっていると思います。ゴンちゃん(権田修一)、ダン(シュミット・ダニエル)が海外に出たり、そういう刺激が連鎖して、海外に行っていなくてもJリーグでいいパフォーマンスも見ますし、日本のGKの意識のレベルを押し上げているのではないかと思います」

一方で、今季もストラスブールで戦う川島にはなかなか出番が回ってこない。日本に帰国すれば出場のチャンスはもっとあるはずだ。それでもなぜ海外に居続けているのか。

「自分自身が海外に出たきっかけというのは、すごいボールが飛んでくる確率を高めたいという気持ちが一番でした。日本では10本中、1本か2本しか飛んでこないシュートを、4本、5本飛んでくる中でやりたいというのが自分の中でのきっかけです」

「もちろん試合に出るほうがいいというのは当たり前の意見だと思います。ですが自分としては、よりスピードのある中での判断が求められる環境でやっていることで、プラスに働く部分が少なからずあるし、試合には出るつもりで取り組んでいますから」

2次予選では権田がゴールを守り続けている。権田も今年、2度目のヨーロッパ行きを決めた選手だ。キルギス戦では攻守を連発した権田は、海外に行くことで何が成長したのだろうか。川島は「自信」だという。

「元々ゴンちゃんは海外指向があったと思うし、今回彼もリスクを負って海外に出たと思います。そして実際に行ってみて、自分の何が出来て、何が出来ていないのかわかったことが自信になっていると思います」

GK群雄割拠の時代へ――。日本のゴール前は大きく変わりつつある。【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】