琥珀の中から見つかった殻の表面が毛の生えた殻皮で覆われたカタツムリ。(5月31日撮影、北京=新華社配信/邢立達氏提供)

 【新華社北京10月14日】中国と海外の古生物研究者は12日、北京市で、約1億年前のものとみられる毛状の殻皮を持つカタツムリ(Hirsuticyclu.electrum)を琥珀(こはく)の中から発見したと発表した。白亜紀のカタツムリの進化を研究する上で重要な意義を持つという。

 研究はドイツと中国、スイスの研究者が共同で行い、研究論文は国際学術誌「iScience」に掲載された。

 琥珀の中から見つかった殻の表面が毛の生えた殻皮で覆われたカタツムリの毛状部。(5月31日撮影、北京=新華社配信/邢立達氏提供)

 今回の研究で用いられたサンプルは、琥珀の産地として名高いミャンマー北部、カチン州のフーコン溪谷で採取された。同地の琥珀は今から約1億年前の白亜紀中期のものとされる。

 琥珀の中から見つかったカタツムリの復元想像図。(北京=新華社配信/邢立達氏提供)

 琥珀の中で見つかったカタツムリの化石は直径約6.6ミリで、殻の表面が毛の生えた殻皮で覆われている。研究者はこれらの毛について、カタツムリが熱帯の湿った森林に適応するための変化であり、植物に付着する力を強め、葉の上を登りやすくする役割があると考えている。(記者/馬岩)

 毛状の殻皮を持つカタツムリの現生種「Plectotropis trichotropis laciniata」。(資料写真)(北京=新華社配信/周清華)