田中亜土夢(32番)が浦和戦で決めたこの勝ち越し弾が、J1の月間ベストゴールに輝いた。(C)SOCCER DIGEST

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 Jリーグが公式HPで、9月の「月間ベストゴール」を発表した。受賞したはJ1はセレッソ大阪の田中亜土夢、J2は愛媛FCの神谷優太、J3はアスルクラロ沼津の濱託巳で、3人とも初受賞となった。

 J1で選出された田中のゴールは、第26節の浦和レッズ戦の84分に挙げた得点だ。選考委員の寺嶋朋也氏が「美しい決勝点。3人でトライアングルを作って右サイドを攻略し、中央でフリーになった4人目の田中が見事なミドルシュートをねじ込んだ」と評価した。1−1迎えた試合終盤に途中出場の田中決めたこのゴールが決勝点となり、チームは4連勝。美しさだけでなく、重要性という意味でも”ベストゴール”に相応しい一撃だった。

 J2の神谷のゴールは、第34節・栃木SC戦の後半アディショナルタイムに生まれた。原博実委員が、「オフサイドラインギリギリから飛び出し、ゴールキーパーとの1対1となった。その時、ボールを出した方向と逆のサイドを走り、GKを抜いた一瞬の判断、アイデアが素晴らしい」と絶賛した。

 J3の受賞ゴールは、DFの濱が、第24節・ザスパクサツ群馬戦の83分に奪った得点。こちらも原委員が、「ペナルティエリアの外で、相手選手が、クリアしたボールをトラップ、浮いて落ちてくるボールを上手くミート、逆サイドのサイドネットに突き刺さった、お手本のようなゴール」と高く評価した。

 3選手の受賞コメントは以下の通りだ。
 
【J1】
●田中亜土夢(C大阪/MF)
「9月の月間ベストゴールに選んでいただき、ありがとうございます。1−1の状況で途中出場し仕事ができてよかったゴールでした。後で映像を見直すと(敵が)4、5人いたので驚きました。相手選手は僕の視野に入らずシュートのコースだけが見えた瞬間でした。DFがよいブラインドになったんだと思います。ゴールを決めてサポーターの皆さんの前で「鉄腕アトムポーズ」ができ、最高の瞬間でした。残りの試合で後何回できるのか楽しみです」

【J2】
●神谷優太(愛媛/FW)
「今回、月間ベストゴールに選出されたことすごく嬉しく思います。あのゴールを振り返ると、アディショナルタイムに入り、相手が前がかりになっていたこと、そしてDFの足が止まっていたあの状況で、茂木選手からタイミングも精度も素晴らしいボールが来ました。ボールが来るまでにキーパーの位置、ディフェンスの立ち位置を把握していたので、落ち着いてかわし、ゴールを決めることができました。このゴールは、僕の今までのゴールの中でベストゴールと言えます。シーズンも残りわずかとなります。ベストゴールもですが月間MVPも取れるように結果にこだわっていきたいです」

【J3】
●濱 託巳(沼津/DF)
「今回このような賞をいただけたこと、とても感謝しています。ありがとうございます。これからも良いゴールを奪えるように頑張ります。そして、サポーターの皆様にはいつも熱い応援をいただき、ありがとうございます。今後も試合が続きますので、一緒にスタジアムで戦いましょう。応援よろしくお願いいたします」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部