自動車部品各社、韓国からの調達に懸念
九州の自動車部品工場は地の利を生かして韓国から部材を調達することが多い。ファルテックは、特定の内装部品で採用する樹脂材料を韓国のサプライヤー1社から調達している。「今のところ(日韓対立の)影響はない」(同社)とするが、今後対立が深まり輸出入の管理がさらに厳格化されることを懸念して、日本国内で代替サプライヤーを探している。既にコストや品質などが同程度のサプライヤーを見つけたという。
ヨロズも韓国から調達する部品の在庫積み増しを検討する。日本政府は7月に半導体材料の対韓輸出規制の厳格化措置を発動。8月には韓国を輸出管理上の優遇措置対象国から外し、幅広い品目が対象となった。
9月18日には韓国政府が輸出管理上の優遇対象国から日本を除外する措置を実施した。日本政府による対韓輸出管理強化への事実上の対抗措置で、日本への輸出手続きを厳格化する。
対抗措置の応酬で日韓対立は深まっており、自動車部品メーカーの間で警戒が広がる。大和総研経済調査部の鈴木雄大郎エコノミストは、現時点で自動車のサプライチェーンに影響は見られないとしつつも「韓国からの輸入については、短期的な在庫の積み増しや代替調達は必要になるかもしれない」と指摘する。
(文・渡辺光太)
