残業規制、中小の「しわ寄せ」対策加速
両省庁は11月に「しわ寄せ防止キャンペーン」を実施する。経営者向けトップセミナーを開くなど、中小に仕事を発注する大企業に集中的な働きかけを行う。公取委は、コスト負担を伴わない短納期発注などの下請法違反事案には厳正に対応、両省庁と足並みをそろえる。
これまでの両省庁の調査で「しわ寄せ」事例と考えられるケースが11件、防止・改善事例が17件見つかっている。すでに関係省庁に提示しており、今後、監督官庁が事業者にヒアリングを行い、9月末をめどに内容の取りまとめを行う予定だ。
新しい残業上限規制は上限を月45時間、年360時間とした上で、特別条項付き「36協定」を結べば繁忙期は月100時間未満まで残業を認めている。残業時間は年720時間までで、違反すると罰則が与えられる。
ただ、中小は労使双方で残業時間の上限を決める「36協定」を締結している割合が6割程度にとどまる。日本商工会議所が1月に公表した中小企業を対象とした調査によると「残業の上限規制」について約4割が「知らない」と回答した。
