海外展開支援は米テキサス大学オースティン校(テキサス州)と連携して行う。PDエアロスペース(名古屋市緑区)など8社の技術についてテキサス大が市場性などを調査、8月のコンテストで次のステージに進む4社程度を選ぶ。その後は同大のメンターが事業内容などをブラッシュアップし、投資家やビジネスパートナーを探索する場を設ける。

 起業家育成プログラムは9月開始。県の支援策などの講義を受けながら事業計画を練り、20年1、2月に投資家や金融機関、大手企業を招いてプレゼンテーションする場を設ける。

大学 各校の特徴生かし起業家育成セミ
 名古屋大学、豊橋技術科学大学、岐阜大学、名古屋工業大学、三重大学は16年から東海地区の大学の学部生、卒業生らによる大学発ベンチャーの教育から支援までを行う「Tongali(とんがり)プロジェクト」を実施している。

 各大学の特徴を生かした起業家育成のセミナーや、共通のスクールを受講できるほか、スタートアップ準備資金の援助なども行う。

 名大では、とんがりプロジェクト発足前にベンチャー企業の設立が1年間で1―2社だったが、発足後は年間10社以上と増加している。

 19年は連携大学として名城大学も参加しており、東海地区の大学発ベンチャーのさらなる起業家教育、支援を行う。

 豊橋技術科学大では、6月に大学発ベンチャーの認定に関する規則を策定した。第一号に、においセンサーの開発・事業化を行う、アロマビットシリコンセンサテクノロジー(ABSST、川崎市高津区)を認定した。

 犬の嗅覚相当の高解像度で、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)の技術を使用したセンサーで大きさが1ミリメートル角と小さい。

 今後スマートフォンや家電などに搭載されることを目指して開発、事業化を進めている。

民間 名古屋にふ化施設、10月開所
 民間企業では、東和不動産(名古屋市中村区)が名古屋市西区の小学校跡を名古屋市から借り受けてインキュベーション施設「なごのキャンパス」を10月28日に開所する。事務所の入居社を募集しているほか、個人で1日1500円(消費税抜き価格)からでも利用できるフリーオフィス、固定席のシェアオフィスも用意。

 さらに会議室や飲食店舗、オープンキッチンなどを持ち、ビジネスマッチングやセミナーなどのイベントも開催する。

 運営委員会には名古屋商工会議所やパソナグループの業務受託サービス会社が参加する。業務上の支援や専門家の紹介などでスタートアップ企業の成長を後押しする。