決勝トーナメント進出は叶わなかったが、森保監督は選手たちの奮闘を称えた。(C)Getty Images

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コパ・アメリカ/グループステージ第3戦]日本 1-1 エクアドル/6月25日/ミネイロン・スタジアム
 
 決勝トーナメント進出を懸けた日本対エクアドルの一戦は、1-1の引き分け。勝てばグループステージ突破を決められたが、この結果により日本の大会敗退が決まった。
 
 15分、日本がさっそくスコアを動かす。中島翔哉のスルーパスに岡崎慎司が抜け出す。このアタックは相手GKにクリアされるも、ルーズボールを拾った中島がガラ空きのゴールに狙いすましたシュートを突き刺した。
 
 だが35分に同点に追いつかれる。左サイドからクロスを入れられ、ロマーリオ・イバーラに打たれたシュートをGK川島永嗣が一度は止めるも、こぼれたところをアンヘル・メナに押し込まれる。1-1のまま前半は終了する。
 
 後半はエクアドルにペースを握られる展開。日本が攻撃に出る場面もあったが、なかなか良い形でシュートに持ち込めない。それでも66分には中島のFKに植田直通がヘッドで合わせるも、これはGKの正面でストップされる。
 
 その後、日本も攻め込む時間帯が増え、90分には久保建英を起点に、途中出場の前田大然、続けざまに上田綺世が決定機を迎えるも決め切れず。さらにアディショナルタイムに久保がゴールネットを揺らすも、これはオフサイドの判定……。
 
 結局、試合は1-1でタイムアップ。試合後のフラッシュインタビューで森保一監督は悔しさを滲ませた。
 
「グループリーグを突破しようと、今日の試合に向けてチームで良い準備ができていたと思いますし、選手たちも良い戦いをしてくれていたので、勝てなくて残念です」
 
 健闘を見せた選手たちには、「しっかりできたことと、足りなかったこと、この大会を振り返って、成長の糧にするということを伝えたい」。エクアドル戦ではいくつかのビッグチャンスを作った。「試合を勝ち切るために決め切る力は足りなかったという部分、しっかりとファイトした部分、できたところは自信を持ちながら、最後で勝てるようにまた力をつけていこう」という部分も、選手たちには伝えたいという。
 
 収穫は少なくなかった。「世界で戦うための激しく、厳しく、球際を戦う部分、そこを外すための技術、素早い判断からの技術が必要だということ、世界と戦うために、日本人ができる一人ひとりの技術を、全員のハードワークでつなげていくということ」の重要性を強調。「そうすれば必ず、世界とも対等に戦っていける。選手たちには自信を持ってもらいたい。やはり、全員守備、全員攻撃、連係・連動して個の力を出すということ。日本人がやっていくことを選手たちが今後に生かしてほしい」と締めくくった。
 
構成●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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