ゴールデンウィークの大型連休で盛り上がった5月から一変、連休のない地獄の6月に突入。おまけに梅雨入りで天気もジメジメ……仕事へのやる気が出ず、どんよりモードになっていませんか? 今回は「仕事って楽しい!」と思わせてくれるお仕事ムービーをセレクトしてご紹介。連休に置き忘れてきたやる気スイッチを取り戻しましょう!

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(2017年)

渋谷直角による同名マンガを『モテキ』などで知られる大根仁監督が実写映画化。「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる編集者・コーロキは、ライフスタイル雑誌の編集部に移動することに。慣れない職場に戸惑いながらも、先輩編集らの助けも借りながら日々奮闘する。そんななか、仕事場で出会ったファッションブランドのプレス・天海あかりに一目ぼれ。美しく奔放な彼女に見合う男になるためよりいっそう仕事に打ち込み、嫌われないようデートにも必死に挑むが……。

コーロキが働く編集部は激務の連続で、クセの強い仕事相手に振り回されることもしばしば。しかし彼は大変な毎日も“好き”の気持ちをエンジンにして、時にはボロボロになりながら必死にもがき続けます。かっこ悪い姿をさらけ出しながらも、少しずつ成長していくコーロキの姿に「よし、自分も頑張ろう!」と元気をもらえるはず。

恋愛ムービーでありながら、編集者の仕事っぷりもリアルに描かれている本作。奥田民生になりたい“ボーイ”だったコーロキが、仕事や恋愛を通して“大人の男”へと変わっていくラストシーンも印象的です。

『セカンド・アクト』(2018年)

ジェニファー・ロペス主演のNetflixオリジナル作品。『50回目のファースト・キス』のピーター・シーガル監督、衣装デザインを『セックス・アンド・ザ・シティ』のパトリシア・フィールドが務める。

スーパーマーケットの副店長を務めるマヤは、学歴がないことを理由に昇進を逃す。そんなある日、マンハッタンにある一流企業から面接の呼び出しが。なんと、マヤの親友ジョーンの息子がでっちあげたウソの経歴がCEOに気に入られ採用されてしまったのだ。偽りの経歴に後ろめたさを感じながらも、舞い込んだチャンスを逃したくないマヤは別人として働き始める。

マヤのように学歴などが理由で、仕事で悔しい経験をした人ことがある人も多いのでは? でも“働く才能”は、履歴書に書かれた経歴では計れないことだらけ。ストリート生まれの賢さや人間性で、自分自身の未来を切り開くマヤの姿に、勇気をもらえること確実です。

チャンスはいつも予期せぬタイミングで巡ってきて、それを掴めるかは自分次第! そんな仕事への情熱がふつふつと沸き起こり、新しいことにもチャレンジしてみたくなる作品です。

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(2018年)

『そんな彼なら捨てちゃえば?』などの脚本で知られる、アビー・コーンとマーク・シルヴァースタインの初監督作品。容姿にコンプレックスがあり、何事にも自身がなく卑屈な性格の主人公・レネー。ある日、ダイエットしようと一念発起し通い始めたジムで、ハプニングに見舞われ頭を強打し、気を失ってしまう。その後、意識を取り戻したレネーは、自分が美しく魅力的な女性になっていると思い込む。実際の見た目は何ひとつ変わっていないにも関わらず、自信に満ち溢れポジティブに生まれ変わったことで、取り巻く人間関係や環境もめまぐるしく変化。仕事では才能を発揮し、恋愛も順調。すべてが絶好調になるが……。

「自分に自信を持つ」って、言うのは簡単だけど難しい。でも、コンプレックスもすべて含めて自分! ありのままの姿を愛することで、自分も、周りも、仕事も、運命さえも変えられる! 観ているうちにこちらまでレネーのようにポジティブな気持ちになり、全身からパワーが溢れてくるような感覚に。

「自分の仕事に自信が持てない時や、このままでいいのかな……」そんな不安を感じた時に何度でも観て欲しい、がんばる女子の“おまもりムービー”。ラストのスピーチシーンは必見です!

『セットアップ: ウソつきは恋のはじまり』(2018年)

有名スポーツ記者のアシスタントを務めるハーパーと、大物投資家の部下であるチャーリー。彼らは同じビルのそれぞれの会社働き、人使いの荒いボスに振り回されていた。そんなある日、あまりの激務に耐えきれなくなった二人は、「ボスに恋人ができれば、自由な時間がもらえるのでは?」と画策。そこでお互いのボスをくっつけて恋人同士にしようと、ありとあらゆる作戦を決行していくが……。仕事命のボスをルーシー・リューが熱演した、Netflixオリジナルのラブコメディ。

仕事中心の忙しい毎日で、自分のやりたいことを見失っている……そんな主人公二人の働き方に、おもわず共感してしまう人はたくさんいるはず。他でもない自分自身の人生なのに、なぜか後回しにしてしまう“自分の気持ち”。主人公に自分の姿を重ね合わせて、生き方・働き方を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

とはいえ物語のメインは王道ラブコメ。テンポよく描かれるストーリーは軽く楽しめて、観終えたあとはスッキリ! 仕事の疲れも爽やかに吹き飛ぶこと間違いなしです。特に“夜中のピザ”のシーンは、最高に胸キュン&飯テロすぎるのでご注意を……♡

『マイ・インターン』(2015年)

『ホリディ』などを手がけたナンシー・マイヤーズ監督脚本作品。ニューヨークでファッション通販サイトのCEOを務めるジュールズ。プライベートでは結婚し子供にも恵まれ、公私ともに充実した日々を送っていた。そんな彼女の会社にシニア・インターン制度で採用されたのは、70歳の老人ベン。若者ばかりの社内で最初は浮いた存在だったベンだが、紳士的な立ち振る舞いや仕事に対する姿勢ですぐに人気者に。40歳も年下の部下に戸惑っていたジュールズも、ベンの“最高の助言”により心を通わせていく。

いわずと知れた、鉄板お仕事ムービー! 会社のトップとしてバリバリ働くジュールズも魅力的ですが、やはり人生経験豊富なベンの言動は学びの宝庫。
彼の生き方や姿勢には、仕事をする上でのヒントがたくさん散りばめられています。例えばベンがジュールズに仕事ぶりを褒められた時、彼は「アシスタントのベッキーが手伝ってくれたおかげ」と伝えます。激務をこなすも、なかなか働きが認められず、不満を溜めていたアシスタントのベッキー。そんな彼女も、ベンのさりげない気遣いによりやる気を取り戻します。

社会の中では「自分だけが良ければいい」という考え方は通用しないもの。どれだけ大変な毎日でも、ベンのように周りを気遣う心を忘れないことが、仕事をより楽しくするポイントかもしれません。

「映画のなかの主人公たちも、楽しいことばかりじゃない人生を必死に生きている!」そう思ったら、なんだか明日の仕事も頑張れそう。やる気が出ないと感じたら、お仕事ムービーでパワーチャージを♡

(C)2017「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」製作委員会、Netflixオリジナル映画「セカンド・アクト」2月22日(金)独占配信開始、(C)2018 TBV PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.、K C Bailey / Netflix、(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED、