チリ戦の予想布陣。3-4-2-1を採用か。

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 1999年以来、2度目となるコパ・アメリカ(ブラジルで開催)に挑む日本代表が、現地時間6月17日(日本時間18日の8時)にチリとの初戦を迎える。
  
 森保一監督は前日会見で「チャレンジ精神を持って勇敢に戦い抜きたい。最低でも勝点1を拾っていけるように粘り強く戦いたい」と意気込んだが、気になるシステムに関しては「今日、また考えさせてください」と明言を避けた。
 
 もっとも今大会にはA代表として臨んでいるが、メンバーの大半は東京五輪世代であり、現時点では若き代表チームのメインシステムである3-4-2-1を採用すると見られる。
 
 まずGKは19歳ながら広島でレギュラーを掴んだ“大器”大迫敬介を推したい。東京五輪世代の正守護神・小島亨介や、3度のワールドカップを経験した36歳の川島永嗣も控えるが、俊英の抜擢に期待だ。
 
 最終ラインは左から板倉滉、冨安健洋、植田直通か。軸になるのは森保体制下のA代表で初めて3バックを導入した先日のトリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦でもプレーした冨安だ。もっともその2試合で冨安は、右ストッパーを務めており、中央に植田、右に冨安という形もあるだろう。
 
 ボランチは前日会見に森保監督と出席し、キャプテンを務めることが濃厚な柴崎岳が欠かせない。その相棒は、柴崎から多くのことを吸収していると話すレフティの中山だろう。中山は「誰と組んでもイメージは持っていますが、岳くんと組むのであればA代表で経験が豊富な選手ですし、しっかり意見を伝えてプレーしていきたいです」と力強く語る。
 
 左ウイングバックは東京五輪代表で評価を高める杉岡大暉が固いはず。一方、右ウイングバックは原輝綺、岩田智輝、どちらの可能性も考えられるが、チリは左SBに攻撃的なジャン・ボーセジュールを起用すると想定すると、より守備に特長のある原のほうがベターに映る。
 
 人材が揃うシャドーは、左は森保ジャパンで攻撃のキーマンとなっている中島翔哉が外せず、対して右は少々迷うところだが、先日レアル・マドリーへの移籍が発表されて注目を集める久保建英と予想した。
 
 久保は6月9日のエルサルバドル戦でA代表デビューを済ませており、初先発にも緊張なくプレーしてくれるだろう。
 
 最後に1トップは、大会2連覇中のチリを相手に、押し込まれる展開が考えられるだけに、スピードのある前田大然を活かしたいところ。上田綺世、岡崎慎司はジョーカーとして出番を待ちそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)