全仏オープン決勝進出を逃したノバク・ジョコビッチ【写真:Getty Images】

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強い風に苦しめられ決勝逃す、試合後に不満「ハリケーンのような状況」

 テニスの4大大会・全仏オープンは9日(日本時間10日)、男子シングルス準決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同4位のドミニク・ティエム(オーストリア)に2-6、6-3、5-7、7-5、5-7で敗れ、3年ぶりの決勝進出を逃した。天候不良により、2日がかりの死闘となったが、ジョコビッチは悪条件で試合を敢行した大会側に不満を漏らしている。

 スイス大衆紙「Blick」によると、ジョコビッチは試合中、コートチェンジの際に起こる観衆の拍手などについて、再三に渡ってチェアアンパイアに不満をぶつけたという。「あなたはテニスをやったことあるのかい? OK。それなら、ここで名前を売ったよ…」と不貞腐れたと伝えている。

 また、英紙「エキスプレス」によると、ジョコビッチはコンディションについても不満を漏らし、苦しめた強風について試合を中断すべきだったかと問われると「決まりはない」と答えた上で、こう語ったという。

「昨日の第1セットの間に責任者に聞いたらコートに物が飛んで来ない限りは大丈夫と言われた。第1ゲームで傘が飛んでいたが、傘が飛ぶ物体じゃないとは知らなかったよ。けど、それは彼らの判断だ。彼らの方がテニスをよく知っているのだろうね」

 このように皮肉を明かし、「ハリケーンのような状況ではベストパフォーマンスを見せるのは難しい」とも語ったという。ただ、難しいコンディションだったことは相手も同じ。無念の思いを残し、世界NO1は大会を去ることになった。(THE ANSWER編集部)