黒い箇所の汚れはくすんだ印象に

 大切な愛車。せっかく洗車して、ワックスをかけてもなんだかシャッキリせず、薄ぼんやりした感じがすることはないだろうか? 大切にしてあげているのに、なんだか報われないというか、モヤモヤした感じが残る。でもこれ、ちゃんと理由というか原因があるのだ。

原因その1)黒いところが黒くない

 魂はディテールに宿るではないけど、細かいところが引き締まっていないのが原因。とくに黒いところはしっかりと黒くが大切で、タイヤ、モールなどは重点的に洗車を行うと良い。

原因その2)ホイールハウスが汚い

 ホイールハウスはタイヤから跳ね上がった汚れがダイレクトに当たって溜まるため、汚れやすい。この汚れがすき間から見えるだけでも全体のイメージをダウンさせるのだ。問題はホイールハウスは作業がしにくいということ。ホイールを外すのは手間だが、汚れも落ちるタイヤワックスをスプレーすれば、手を触れることなくクリーニング完了。とても楽チンだ。

原因その3)ガラスが汚い

 光りモノというとメッキ(こちらもきれいにしておこう)だが、ガラスも含まれる。すべてのガラスをきれいにしてツルツルにツヤを出してやろう。

パネルのすき間の汚れによってクルマ全体がぼやけてしまう

原因その4)パネルのすき間

 フェンダーなどのパネルのすき間には汚れが溜まりやすい。そうなると境目がぼやけてしまうのだ。洗車、そしてワックスがけが終わった時点で仕上げとして、割り箸を芯にしてタオルを巻いたものや綿棒を使ってなぞるようにしてきれいにいく。予想以上にゴミが溜まっているはずだ。ちなみにこれはプラモデルのスジ彫りと同じ理屈。

原因その5)ホイールが汚い

 人間同様、オシャレは足下から。ホイールが汚いと、全体のイメージにも影響する。またスポークが細いと裏側も見えてしまうが、ここも汚れやすいので、手が届く範囲でいいのできれいにしておきたい。

原因その6)ボディが汚い

 洗車していても、汚れは少しずつ溜まっていく。たとえば水アカは洗車では完全に除去でないほど頑固だ。少しずつ汚れていくので、自分のクルマは大丈夫と思いがちだが、一度初期化のため、クリーニングしてみるといい。予算があればプロに磨いてもらうのも手だが、水アカクリーナーや汚れ落とし能力が高い半ネリワックスを使えばかなり落ちる。その昔の洗車マニアは最初に半ネリをかけて下地を作り、そのあとに固形ワックスを塗る人もいたほど。

原因その7)下まわりが汚い

 洗車やワックスがけ時の盲点で、立って作業するのでボディの下半分(プレスラインが境界目安)の作業が甘くなることがある。そうなると汚れが完全に落ちていなかったり、漏れが出たりする。しゃがんで目線をしっかりと落として作業するのが正解で、これだけでもきれいになるし、体への負担も減る。