大人びた女子高生、可憐でピュアなヒロイン、大胆なシーンを披露するクールビューティ、人付き合いが苦手でちょっと根暗な少女など、若手ながらも数々の作品で様々な役を演じ、人気を集める女優・池田エライザ。そんな彼女が出演するおすすめ映画をまとめてご紹介。

池田エライザ プロフィール

池田エライザは1996年4月16日、フィリピン生まれの福岡県育ち。父は日本人、母はフィリピン人。身長169cm。​

2009年、ファッション雑誌「ニコラ」の第13回ニコラモデルオーディションでグランプリを獲得。「池田依來沙」で専属モデルとして活動をスタート。2011年に映画『高校デビュー』で女優デビュー。2013年4月からは雑誌「CanCam」の専属モデルとなり、「池田エライザ」に名義を変更。

2015年に『映画 みんな!エスパーだよ!』でオーディションを勝ち抜き、ヒロインに抜擢。2016年、ドラマ『SHIBUYA零丁目』でドラマ初主演を飾る。2017年には『一礼して、キス』で映画初主演。

東京ガールズコレクションなど各ファッションショーはもとより、ミュージックビデオ、CMと活躍の場を広げる。2019年には英勉監督作『映画 賭ケグルイ』、主演作『貞子』が公開。

『高校デビュー』(2010)

河原和音による人気少女コミックを実写映画化。中学時代はスポーツ一筋だった熱血女子・晴菜が、高校では恋愛に注力すると決意。校内で一番人気のある先輩男子に「モテコーチ」の名目で恋愛指南を受けるというラブストーリー。

本作で女優デビューを果たした池田エライザが演じた役柄は、晴菜(大野いと)の中学時代の部活の後輩・竹本。まだブレイク前の菅田将暉も出演している。

『映画 みんな!エスパーだよ!』(2015)

若杉公徳の同名コミックを、園子温監督によりTVドラマ化。その後、別ストーリーとして映画化された。

「童貞が恋をして世界を救う」というキャッチコピーの通り、SFやお色気、ギャグなど様々な要素を盛り込んだ青春エンターテインメント作品。

池田エライザが演じたのは、TVドラマ版では夏帆が演じていたヒロイン役で、主人公の鴨川嘉郎(染谷将太)の幼馴染み・平野美由紀。気が強い性格で、ある日突然テレパシーが使えるようになってしまった女子高生というエキセントリックな役を演じた。

本作のお色気要素を担うキャラクターのひとりとして、体を張った大胆なシーンも話題を呼んだ。

『オオカミ少女と黒王子』(2016)

売上累計550万部を突破した八田鮎子による人気恋愛コミックを二階堂ふみ、山粼賢人共演で実写映画化。

恋愛経験のない高校1年生の篠原エリカは、校内屈指のイケメン・佐田恭也を街で盗撮。それを友達に「彼氏」として紹介したことが本人にバレて、実はドSだった佐田から様々な要求を突きつけられることになる、恋愛エンターテインメント。

池田エライザが演じたのは、主人公エリカ(二階堂ふみ)のクラスメイト・手塚愛姫。年上の彼氏と交際し、外車でのドライブデートを楽しむなど、大人びた女子高生を演じている。

『ReLIFE』(2017)

漫画・小説アプリに連載され、TVアニメでも人気を集めた夜宵草による同名コミックを実写映画化。人生もうまくいかない上に、とある事件でトラウマを抱えた27歳でニートの青年・海崎新太が、ひょんなことから17歳の高校生として人生をやり直していく青春恋愛ストーリー。

池田エライザが演じたのは、海崎(中川大志)のクラスメイトのひとり、狩生玲奈。バレー部のキャプテンを務め、負けん気の強い努力家タイプ。すこしツンとした役柄を好演している。

『トリガール!』(2017)

中村航による同名小説を土屋太鳳主演で実写映画化。一浪して晴れて理系学生となった主人公・鳥山ゆきなは、一目惚れした先輩から人力飛行サークルに誘われてなんとなく入部。様々な壁を乗り越えて「鳥人間コンテスト」出場に挑むひと夏を描いた青春ムービー。

池田エライザが演じたのは、ゆきな(土屋太鳳)と同じ「人力飛行サークル」に広報部員として所属するカメラ女子・島村和美。ゆるふわ系の雰囲気をまとったキャラクターで、ゆきなのよき相談相手として活躍をを支える。

『一礼して、キス』(2017)

累計100万部を売り上げた、加賀やっこの同名恋愛コミックを実写映画化。

弓道一筋に青春を捧げた弓道部部長・岸本杏だったが、高校3年夏の大会も満足がいく結果を残せないまま引退。次期部長には、天才肌で大会でも優勝した後輩の三神曜太に引き渡すことに。そこで杏は三神から“あるお願い”をされたことから、ふたりの恋が動き出す。

本作で、池田エライザは映画初主演。中学からの6年間を弓道に捧げたピュアな先輩女子・岸本杏を演じた。弓道を愛している一方で、自分に自信を持てないキャラクターを好演。

『伊藤くん A to E』(2017)

柚木麻子の同名恋愛小説が岡田将生&木村文乃共演でTVドラマ化され、その続編として実写映画化。かつては売れっ子だったアラサー女性脚本家・矢崎莉桜と、彼女の講演会に通う4人の女性を振り回す男・伊藤誠二郎が織り成す恋愛ミステリー。

池田エライザが演じたのは、伊藤(岡田将生)に振り回される女性のひとり・相田聡子。今まで男が切れたことがなくリア充に見えるが、実際は今まで一度もきちんと相手に愛されたことがないという役どころで、親友の神保実希(夏帆)から伊藤を奪う。

『チェリーボーイズ』(2018)

古泉智浩による同名コミックを林遣都、胗俊太郎、前野朋哉共演で実写映画化。地方都市に住む仕事も恋愛もうまくいかない25歳童貞男子3人組が、人生を変えるために奮闘する性春コメディ。

池田エライザが演じたのは、悩める3人のヒロインであり“ターゲット”である釈笛子。東京で風俗嬢をしていた、金次第で誰とでも寝るなど噂は絶えないが、実はピュアでカタい地元の女という役どころ。

映画レビューサービス・Filmarksでも「かわいい」「色気がすごい」といったレビューが数多く寄せられている。

『となりの怪物くん』(2018)

累計発行部数610万部を超えた、ろぴこによる同名少女コミックを菅田将暉と土屋太鳳主演で実写映画化。イケメンで天才だけど超がつくほどの問題児の春と、勉強一筋で恋愛は無縁だったガリ勉少女の雫が徐々に近づき、周囲の人間模様も変わっていくという青春ドラマ。

池田エライザが演じたのは、雫の友人・夏目あさ子。美少女であるがゆえに男子から好かれる一方、女子から嫌われてしまうという役どころ。孤立したことをきっかけにネットの世界しか信じられなくなってしまっていたが、徐々に心を開き、雫と心を通わせていく。

『犬ヶ島』(2018)

『グランド・ブダペスト・ホテル』などで知られる名監督ウェス・アンダーソンによる全編ストップモーションアニメ。近未来の日本を舞台に、少年と犬たちの壮大な冒険を描く。

池田エライザは、黒髪の少女パンクガールの日本語吹き替え版声優を務めた。

『ルームロンダリング』(2018)

身内が次々と亡くなっていき、18歳で天涯孤独の身となった八雲御子。そんな彼女が事故物件に住み、ワケあり物件を浄化する“ルームロンダリング”の仕事を始め、幽霊と謎の同居生活を送りながら、様々な事件を乗り越えて成長していくハートフルドラマ。

本作で池田エライザは主演。これまでの出演作のキャラクターとは異なり、暗い影をまとった雰囲気の主人公・八雲御子を演じ、女優としての新たな一面を見せた。

「エライザちゃんは色んな役ができるんですね」「池田エライザさんが人付き合いが苦手な人を演じていて、霊との関わりによって成長していくという話が心温まった」「池田エライザのちょっと根暗で儚い表情が美しい」といったレビューが寄せられている。

『SUNNY』(2018)

韓国で大ヒットを記録した映画『サニー 永遠の仲間たち』を『モテキ』や『バクマン。』などで知られる大根仁監督がリメイク。1990年代に「サニー」というグループで青春を謳歌した女子高生グループの当時と現在を巡る物語。

池田エライザが演じたのは、高校生ながら雑誌モデルとして活躍する、クールでミステリアスな奈々。方言を話す主人公・奈美(広瀬すず)のことを受け入れられず、本音とは裏腹に思わずツンとした態度をとってしまうという役どころ。

『億男』(2018)

川村元気による同名ベストセラー小説を佐藤健と高橋一生のW主演で実写映画化。

人生鳴かず飛ばずだったある日、突然宝くじで3億円を当てた男・一男が、相談を持ちかけた親友・九十九に賞金を持ち逃げされてしまい……。真の幸せとは何かを探し求める姿を描いたヒューマンドラマ。

池田エライザが演じたのは、パーティー好きの港区女子あきら。金持ちとそうでない人を分別し、本名や素性については謎に包まれている。九十九(高橋一生)の家で開かれたパーティーで一男(佐藤健)と出会い、3億円の行方を求めて、一男とともに失踪した九十九を追う。

『映画 賭ケグルイ』(2019)

原作・河村ほむら、作画・尚村透による人気同名コミックを、TVドラマ化作品のキャストを中心に実写映画化。ギャンブルにより序列が決まる弱肉強食の名門校を舞台に、学園全体を巻き込んだギャンブルゲームを描くエンタメ作。

池田エライザが演じたのは、名実ともに実権を握る学園の絶対的支配者で生徒会長の桃喰綺羅莉。三つ編みのツインテールを輪にした、原作そのままの銀髪姿とクールなキャラクターで観る者に強い印象を与える。

『貞子』(2019)

約20年前に公開されて以来、続編が作り続けられている人気ホラー「リング」シリーズの最新作。放火犯に育てられた記憶障害の少女と向き合う心理カウンセラーの秋川茉優が、徐々に怪現象に見舞われていく。

池田エライザは茉優役で主演を務める。本作のメガホンをとった中田秀夫監督は「彼女のはっきりした目鼻立ちやルックスはホラー映画のヒロインに向いている」と語り(作品公式サイトより)、試写会鑑賞者からは「池田エライザの表情豊かな演技がより貞子の恐怖感をあおってます」「クールなイメージの池田エライザさんが新境地を開拓」といったコメントが寄せられている。

【文/ぽひこ】

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