ブザービーターを決めてラプターズを勝利に導いたカワイ・レナード(左)【写真:Getty Images】

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レナードのブザービーターでラプターズが地区決勝進出

 米プロバスケットボール(NBA)のプレーオフ、東カンファレンス準決勝第7戦(7回戦制)は12日(日本時間13日)、ラプターズが76ersに92-90で勝利。4勝3敗とし、カンファレンスファイナル進出を決めた。スタンド総立ち、カワイ・レナードの劇的なブザービーターの瞬間を米メディアが動画付きで速報。「今まで見た中で一番ぶっ飛んでる!!」などと現地ファンを大興奮させている。

 こんなドラマチックな結末があり得るのか。90-90で迎えた第4クオーター残り4秒。スローインを受けたカワイは右コーナーへ向けてドリブル。76ersのディフェンス陣を振り切り、マークについた213センチのジョエル・エンビードの一瞬の隙を突いてジャンプシュートを放った。この時点で残り時間は0秒。

 体勢を崩されながらも、高く弧を描いたシュートはリングに当たって跳ねた。1度、2度、3度、4度……。そして吸い込まれるようにネットに消えた。劇的すぎるブザービーター。観衆は総立ちで地鳴りのような大歓声が。カンファレンスファイナル行きを決めたラプターズはお祭り騒ぎで、歓喜を爆発させていた。

 ミラクルの一部始終を米スポーツ専門局「ESPN」のスポーツ情報番組「スポーツセンター」は公式ツイッターで動画付きで公開。ファンも興奮冷めやらぬ様子で、コメントを続々と寄せている。

レナード自身は思い描いた通りのプレー「僕らは同じようなプレーをやっていた」

「カワイが試合を決めた!」
「なんてこった」
「何て結末だ」
「実況の反応が最高」
「今まで見た中で一番ぶっ飛んでる!!!」
「最高の第7試合」
「会場の『オォォォォ!』って歓声を今繰り返し観てる」

 ドラマの主役となったレナードは、試合後の記者会見でシュートシーンについてこう振り返っている。

「僕らはマジックとのシリーズで同じようなプレーをやっていた。そのシーンを覚えていて、ポンプフェイクを入れる時間があることも分かっていた。だからそのプレーを今夜もう一度指示されたんだ。4秒残っている中でシュートした。僕よりも背が高くて腕の長いエンビードが守備してきたから、シュートを高く打たなければいけないと思ったんだ」

 痺れるような場面でもレナードは実に冷静だったようだ。描いていたイメージ通りの劇的なブザービーターを成功させ、3年ぶり2度目のカンファレンス決勝へと導いた。(THE ANSWER編集部)