高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E9%AB%98%E6%A9%8B%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E4%BD%95%E3%81%99%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%80%8D。2月21日(木)の生放送は、写真家・伊藤大輔さんが登場。ブラジルのリオデジャネイロにあるスラム街・ファヴェーラに10年以上住み、写真を撮り続けた頃の体験を語りました。



撮影自体は住まなくてもできるはずなのに、なぜ伊藤さんは危険なファヴェーラで暮らし続けたのか。それは、深い世界を写真に収めるためには「現地になじむ必要があったから」と伊藤さんは言います。

ファヴェーラで数多くの刺激的な経験をしたという伊藤さんに、「知られざるスラム街」について3つの話を伺いました。

1つ目は「写真を撮っていたらギャングに捕まった」という体験談です。住み始めて間もない頃、伊藤さんは日本から届いたカメラのフラッシュを試そうと、ファヴェーラで何度もシャッターを押したそうです。すると突然、若い男に首根っこをつかまれ、ギャングの集会場に連行されたとか。

動揺を隠しつつ、伊藤さんは「ジャーナリストでも、ツーリストでもない。ここに住んでいて友達もいる」とギャングのボスに説明し、ことなきを得たそうです。「逃げると『やましいことがある』と勘違いされ、撃たれる。あるドイツ人は撃たれた」と、伊藤さんは当時の壮絶さを語りました。

2つ目は、ギャングは撮影禁止、部外者は立ち入り禁止など「ファヴェーラにもルールがある」ということ。ファヴェーラは、警察が機能しているようでしていない場合もあり、実は強力なギャングが仕切っていたほうが、治安が安定することもあるそうです。

伊藤さんのいた街は、年1回は銃撃戦があり、やわなレンガの家では多くの銃弾が貫通して、流れ弾で亡くなる人もいたとか。銃撃戦を初めて見たときは「軽いノリで来ちゃったけど、ヤバい」と感じたと振り返りました。

3つ目は、ファヴェーラの住人たちの姿を見て感じた、「ホマンチコに生きる」ということ。ホマンチコとはポルトガル語で「ロマンチック」「劇的」といった意味で、伊藤さんの写真集のタイトル(『ROMÂNTICO』)にもなっています。死が近い環境こそ「ホマンチコ」にあふれていると考える伊藤さん。「ギャングだけじゃなく、住人たちにとって死が身近なんです。だからエネルギッシュに生きられる。生と死の境界線がはっきりしているほうが、生き方を大切にする」と語りました。

さらに、ファヴェーラと比べて恵まれた環境にある日本についても言及します。「過保護になっちゃうと(人間が)弱くなる。今は便利になりすぎて人間のエネルギーが奪われている。これからの日本は経済発展より、人間を回復していく時代に入ったのでは」と持論を展開しました。



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聴取期限 2019年3月1日(金) AM 4:59 まで

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【番組概要】

番組名:高橋みなみの「これから、何する?」

放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55

パーソナリティ:高橋みなみ

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/korenani

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