夏場のスマートウォッチのニオイ対策は必須エチケット! 周囲も自分も気持ちよく使うための「夏場の手入れ」方法

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スマートウォッチは、時刻の確認やスマートフォンに届いた通知のチェック以外にも、内蔵センサーを使った日々の活動内容、運動内容の記録、測定した心拍数を元にした健康管理など、幅広くユーザーの生活に役立つアイテムです。

“従来の腕時計”からスマートフォンに置き換えると、
歩数や消費カロリー、心拍数の記録もあり、 必然的に身につけている時間は長くなります。中には「1日を通して外す場面はほとんどない」といった人もいることでしょう。

しかし、そうなると気になり出すのがスマートウォッチの衛生面です。

特に汗をかきやすい夏場でも、
スマートウォッチは気持ちよく使い続けたいもの。
そう考えると、欠かせないのが日々の手入れです。

今回は筆者が取り入れている手入れのポイント・工夫を紹介します。


●汗をかきやすい夏場。スマートウォッチの汚れや匂いは大丈夫?
筆者は歩数や心拍数を記録し健康管理に役立てるため、日々Apple Watchを身につけて生活しています。
気がつけば今では「入浴中以外はつねに手首にApple Watchがある」という状態が当たり前になりました。

ただ毎日身につけるものだからこそ、とくに夏場は従来以上に手入れは欠かせません。

そう、汗による汚れやニオイ対策です。
スマートウォッチを身つける自分も、それを目にする周りの人も、
汗による汚れやニオイは、決して気持ちのよいものではないからです。

何気なく身につけ続けているスマートウォッチ(あるいはウェアラブルデバイス)をまずは、あらためてチェックしてみましょう。


●シリコンや金属のストラップはどうする? 布系ストラップの場合は?
メーカーや機種にもよりますが、スマートウォッチはストラップが限定される製品も多くあります。
とはいえ
・メーカー側がバリエーションを用意している
・腕時計用の市販替えストラップと互換性を備えるもの
もあります。

ストラップの素材として一般的なものには、
・革
・シリコンやゴム
・金属
・ナイロンなどの布素材
があります。

この中で、夏場の手入れがしやすいのが、シリコンやゴム、金属、布素材のストラップです。

シリコンやゴム、金属製ストラップの手入れは、
一日の終わりに都度、乾拭きすることをベースとしましょう。
汚れがひどい時だけ、「水拭き」から「乾拭き」といった組み合わせで手入れすれば清潔さを保てます。
スマートウォッチ本体にも防水設計が備わっている場合には、まるごと軽く水で流し、しっかり水気を拭き取ることも有効です。

布素材のストラップも手入れの基本は、
乾拭き。一日の終わりに柔らかい布などで拭き取り、干します。
汚れやニオイが気になるときは手洗い、あるいは洗濯機での丸洗いも考えましょう。

筆者もApple Wacthは「デザイン」「装着感」を理由に、布素材(面ファスナーで固定)のスポーツループを愛用し、定期的に洗濯機で丸洗いしながら使い続けてきました。

布素材のストラップを洗濯する際、筆者が気をつけているポイントは4つ。
・洗濯ネットに入れて洗う
・中性洗剤(おしゃれ着用など)で洗う
・面ファスナーはしっかり貼りつけておく
・洗濯後は風通しのよいところでしっかり乾かす


洗濯ネットに入れ、洗濯機で丸洗い


洗濯機に頼る(=洗う手間を省く)代わりに、洗濯前と洗濯中に対する配慮は丁重に、といった感じです。

面ファスナーはフック面に小さなゴミが絡まることを防ぐため、フック面とループ面を必ず張り合わせた状態で洗濯するようにしています。
洗濯ネットとあわせた二重の工夫です。

もちろん洗濯後はよく乾かすことも大切。
スマートウォッチ用以外のものも含め、腕時計用のストラップは通気性に優れるものが多いため、短い時間で乾かせます。

上にあげた4つのポイントを意識することで、衣類などほかの洗濯物とまとめて洗ってもゴミの付着が気になったことはありません。
もちろんストラップ自体の肌触りや風合いも変わらず、ニオイも気にせず使い続けることができています。


10回ほど洗濯したストラップ。面ファスナーの劣化も感じない



10回ほど洗濯したストラップ。面ファスナーの劣化も感じない



●サードパーティー製品を活用し、ストラップを使い分ける
手入れをおこなう際、あらかじめ準備しておくと便利なのが予備のストラップです。
ストラップを洗濯している間もスマートウォッチを身につけられるため、とくにスマートウォッチのヘビーユーザーには欠かせないアイテムです。

ただし問題は、コストです。
例えば
Apple Watch用スポーツループの単体の販売価格は5,800円(税別)。
お世辞にも“手軽に買い換え、買い足しできるような安いもの”ではありません。
もちろん値が張る分、品質はしっかりしていますが……。
予備のストラップ活用としては、価格の高さはネックになり得ます。

そこで活用を検討してみてほしいのが互換品(サードパーティー製品)です。
筆者は通販サイトのAmazon.co.jpで購入した“スポーツループを模したストラップ”を予備として使っています。


写真左が純正品、右が互換品


購入価格は1,200円前後と、純正品の5分の1程度です。
圧倒的に安いのですが、遠目には違いがほとんどわかりません。
手に取りはじめて、素材の伸縮性や細部の仕上げに違いを感じるというレベルです。


つけ心地もそこまで大きく変わるわけではない


筆者の場合、
・純正ストラップを「外出用」
・互換ストラップを「自宅用」
として、2本を次のように使い分けています。
・起床後の身支度で、ストラップを「自宅用」から「外出用」に替える
・帰宅し入浴を済ませた後、ストラップを「外出用」から「自宅用」に替える
ちなみに充電は、入浴中におこなっています。

「自宅用」のストラップは部屋着や寝間着と同じ感覚で使用しているわけです。
入浴後から使い始めて翌日の外出前に交換するため、汚れる場面もかなり限られ、手入れはほぼ不要です。

「外出用」のストラップを在宅中に休ませる(干す、洗う)こともでき、清潔さをバッチリ維持できます。

スマートウォッチは、日々身につけることで情報の確認から健康管理まで、生活をサポートしてくれます。
より愛着を持ち、大切に、気持ちよく使い続けるためにも、日々の手入れを見直してみてはいかがでしょうか。


まきはら とよかず