一方で、フロントへの風当たりは猛烈に強い。プレシーズンの消極的な補強策が招いた結果であり、ここ数年で著しくスケールダウンした戦力の責任をフロントに問うているのだ。
 
「責任をとるべき人が他にいるんじゃないですか?」
「社長と強化部長の解任を強く要求します」
「社長と強化部長は表に出てきて説明すべきでは?補強の面で納得してない人多いと思いますよ?」
「フロントはせめて補強したらなあかんで」
「クルピをスケープゴートにするなよ。1番の責任はどこにあるのか、みんなわかってるよ」
「フロントの仕事はまだ第一段階。新監督のサポート、ウィジョ不在を考えた補強、責任を取っての退任など、すること満載」
「手をこまねいてチームが堕落していく状況をつくりだした現フロント陣の責任はあの2012年の時よりはるかに重い」
 
 と、かなり手厳しい。
 
 ちょうどシーズンの折り返し地点である17節を終えて、16位(昇降格プレーオフ進出)というポジションだ。宮本ガンバは、そんな荒れ狂う大海原へと漕ぎ出す。クラブ、チーム、そしてサポーターが三位一体となってこの難局を乗り切れるのか。リスタートの1試合目は、土曜日の鹿島アントラーズ戦だ。会場は本拠地、パナソニックスタジアム吹田である。