まさにガラパゴス？ もはやガラケーは化石なのか 愛用ガラケー故障での顛末記
スマホであれば新機種が次々と登場するので、機種変更をためらうことはない。
むしろ、2年契約を待たずに機種変したくなるくらいだ。
しかしガラケーとなると、そうはいかない。
スマホ全盛期の今、ガラケーは日々縮小し続けている。
●長年愛用のガラケーがついに故障――そのときどうする！？
筆者は頑固なガラケーユーザーで、しかも10年近く同じ端末を愛用し続けていた。
ガラケーを長く使い続けてきた理由は、使っていたモデルより魅力的な製品に出会わなかったからだ。そのため何度かバッテリー交換を行い、愛用し続けてきた。
ところが先日、ついにその愛用のガラケーが故障してしまったのだ。
急いでキャリアのショップに持ち込んだが、なんと、保証を付けていなかったため、まるまる修理費がかかるという。それは賢い選択とは言えない。
●気に入った機種がなくても機種変更するしかないのか？
選択肢は、
・高額でも、故障したガラケーを修理する
・新しいガラケーに機種変更する
しかし、ショップでは、これといったモデルには出会えなかった。
かといって高額の修理費は支払えない。
次の方法として考えられるのは、
・中古の同一機種を購入する
これしかないと、思った。
●数は多くないがネット通販で検索して購入
中古品を購入するのは初めてのことなので、同じ機種・同じ色のものが果たして売られているのか、いくらぐらいなのかがまったく分からない。
インターネットで検索してみたところ、数は多くないがいくつかヒットした。
状態によって値段はさまざまで、2000円程度から2万円近くするものまであった。
中古品には、本体のみや付属品（電源ケーブルやクレードル）付きのものなどがある。
選択する条件は、下記だ。
・今のものより状態が悪いものにはしたくない
・中古のガラケーに2万円以上は出したくない
・電源ケーブルやクレードルは不要
・できるだけ長く使い続けられる製品
ということを考え、6000円台の端末のみを購入することに決めた。
●壊れたモデルから中古品に乗り換える
購入から1週間ほどで手元に届いた。
さっそく届いた端末の状態をチェックする。中古なので新品のようにピカピカではないが、大きなキズもなく故障したものよりもキレイなので、満足だ。
ガラケーを乗り換えるには、最初にmicroSDカードに全データをバックアップすることを忘れてはならない。
実際、バックアップせずに中古モデルにSIMカードとmicroSDカードを挿して起動し、何もデータがなくて慌てた。
筆者の端末の場合、「設定」の中の「メモリカード保存・読込み」で「保存（全項目）」を選択する。ディスプレー表示が不安定（一定の角度にしないと表示されない症状）なので、メニュー選択に少々苦労した。
10年も使っていただけあってか、バックアップするメールの送受信データ、画像データ等は膨大で、かなり時間がかかったが、無事にデータの保存は完了できた。
故障したガラケーの電源をオフにし、SIMカードとmicroSDカードを取り出して中古モデルに装着する。
その後、中古モデルの電源を入れて起動し、「メモリカード保存・読込み」で今度は「読込み（全項目）」を選択する。
データ保存同様に、読込にも時間がかかる。さらにいくつかのデータはコピーできなかったというメッセージも表示された、とりあえずメール送受信データと住所録が読込めているのでよしとする。
こうして故障したガラケーから中古で入手したガラケーへのデータ転送は無事に完了した。
中古モデルは、移行前と同一モデルなので操作性も問題はなく、快適だ。
ガラケーはスマホよりもラインアップが絞られている。
もし故障などが発生しても、現在使っているモデルに置きかえられるデザインや機能など似たようなモデルがあるとは限らない。
さらに昔のような遊び心のあるデザインや、画期的な機能を持ったガラケーの登場も期待はできない。
愛用のガラケーの故障で思わぬピンチに見舞われたが、今回は、中古モデルが見つかり助かった。
しかし、今後、今のガラケーが壊れたときは、
・再び同じ端末を探すのか
・新機種に乗り換えるのか
再び、悩まなくてはならないかもしれない。
