酒井高がスイス戦へ向けて展望を語った。「話し合って決めたことを失敗を恐れずに出していきたい」と意気込む。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 オーストリアの合宿地を離れスイスのルガーノに入った日本代表は7日、国際親善試合のスイス戦の前日トレーニングに臨んだ。このスイス戦でスタメン起用が予想される酒井高徳が報道陣の取材に応じた。

 酒井高は8日のスイス戦に向けて、「FIFAランクも上だし、スペインと引き分けて同等に戦う力のあるチームなので、僕らにとっては大事なテストになる。話し合ってやりたいと決めたことを、失敗を恐れずに出していきたい」と意気込みを語った。

 酒井高の起用が見込まれるのは4バックの右のサイドバックだ。マッチアップする相手は、ブンデスリーガで幾度も対戦してきたことのあるスティーブン・ツバー(ホッフェンハイム)やリカルド・ロドリゲス(ミラン)、あるいはトップのブレール・エムボロ(シャルケ)という猛者たちだ。

 こうした相手との代表での再戦に、酒井高は「(マッチアップする)相手の3人とも知っている選手だし、対戦したこともあるが、得点に絡む動きだったり、パスの精度というのは非常にあるので、どの選手に対して僕が行くのか、それともサイドハーフが行くのか、というところはしっかり話さなければいけない」と語り、その凄みをよく知るだけに、強い警戒心を示した。
 
 さらに酒井高は、ツバーとエムボロの攻撃的な2選手に対して、「エムボロはどっちかというと、速さと強さを活かして、足もとで受けてどうにかしたいタイプ。ツバーも足もとはあるんですけど、よりスピーディーなタイプで裏に抜ける動きも得意なので、自分のポジショニングの対応には気を付けたいです」と、相手の特徴を踏まえたうえでの対応もイメージできているようだ。

 初戦のコロンビア戦を想定しているという、本番直前のテストマッチ。長く基本布陣としてきた4バックで結果を示せれば、熾烈な右サイドバックのポジション争いでも、酒井高が俄然存在感を増してくることになりそうだ。