【現地発】スペイン代表のトレーニングに潜入 「4~5分の練習の中に最先端の戦術のエッセンスがぎっしり!」
11人の選手が15×20メートル四方のスペースの中で5対5+1のミニゲームを実施。四隅にそれぞれミニサイズのゴールネットを置き、攻撃と守備に5人ずつが2グループに分かれ試合を行なう。エンジ色のビブスを着用した残りひとりの選手が、中央にポジションを取ってフリーマンとなり、臨機応変にボールを保持しているほうのチームをサポートする。
ロペテギが想定しているのは言うまでもなく実際の試合だ。最大の狙いはスペイン代表のプレースタイルの根底を成す攻から守、守から攻へのトランジション(切り替え)の精度を、チーム全体で高めることにある。ボールを奪うや前線のスペースを素早く突くだけでなく、隙あらばゴールを狙う。ロペテギがとくに重視しているのは攻撃の際の縦への推進力だ。
その前提として、守備側のチームには連動したプレス、ボール奪取能力、シュートの正確性が求められる。一方の攻撃側のチームには、パスの精度とスピード、ボールを奪われた後の素早いトランジションによる守備といった能力が要求される。指揮官が理想としているのは、攻守一体となったサッカーであり、ピッチ上の選手全員が統制の取れた動きだ。
さらにボール練習をメインとしながらも、インテンシティーの高いプレーを要求することでフィジカルの強化にも繋がり、まさにワールドカップの本番を想定した内容となっている。
「ワールドカップは毎試合がマッチボールだ。決勝に駒を進めるチームは、そこまでの7試合すべてにおいて120%のエネルギーでプレーしなければならない。当然、フィジカルコンディションの調整もそうした点を念頭に置いて行なわなければならない。以前はボリュームが重視されていたが、いまではクオリティーを最大限に高めることを目的とした練習メニューが多く組まれるようになっている」
