火力発電所のトラブル、AIで未然に防ぐ
「空気密度が異なる夏と冬で別の標準モデルが必要」(石上秀之発電カンパニー火力発電事業部IT・システムグループ長)と季節変動も考慮する。モデルと実際の運転データを比較し、通常と違う関係性があれば異常として検知する。
トラブルの予兆を捉えて従来より早く異常を検知でき、早めの対処でトラブル防止につながる。発電プラントの高稼働率を保った運転が可能になる。
同システムを碧南火力発電所(愛知県碧南市)と上越火力発電所(新潟県上越市)に導入した。導入後の異常検知はまだないが、導入前の有効性検証テストで「異常発生の10日前に検知した事例もあった」(石上グループ長)。新名古屋火力発電所(名古屋市港区)や西名古屋火力発電所(愛知県飛島村)などへの導入も検討する。
また発電カンパニー火力発電事業部に外販窓口となるエンジニアリングサービスセンターを設置した。大手電力会社に加え、独立系発電事業者(IPP)や自家発電事業者などの小規模発電事業者にも売り込む。発電設備の高効率運転を支援するソリューションサービスとして展開、収益増を図る。
会議室利用状況調査は、各会議室に設置したセンサーから5分ごとに照度や温度、気圧などのデータを収集、使用中か未使用かを判断する。予約システムでの予約状況と比較、稼働率を算出する。
調査した背景には、予約キャンセル時に取り消し手続きをしない場合が多く、稼働率が予約状況ほど高くないことがあった。1カ月の調査で予約取り消し忘れによる未利用時間は24%あった。社内のポータルサイトで予約取り消しを促したら12%と半減した。
このほか、時間の過剰予約による未利用などもある。稼働率向上に向け予約した人への数日前の通知、未利用時の開放通知などの手段を今後検討する。
