サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は15日、ベルギーで行われる国際親善試合マリ戦、ウクライナ戦に臨む代表メンバー26人を発表した。

ロシアでのワールドカップ(W杯)まで3カ月。本大会直前の壮行試合を除く最後の試合とあり、最終選考に向けてのアピールが必要となる。

20年前のフランスW杯では、大会直前で三浦知良がメンバーから外されたことが大きな話題となった。今回の最終メンバー発表は5月31日と、開幕の約2週間前に予定されている。今回招集されなかった香川真司、岡崎慎司など、ビッグネームの落選も再びあり得ることだ。

実際、香川や岡崎のメンバー入りは難しいという声はある。18日放送、テレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、サッカー解説者の秋田豊氏が最終メンバーを予想。両選手の名前はリストに含まれていなかった。

「戦える選手たち」を最重要視したという秋田氏は、今回ハリルホジッチ監督が招集しなかった乾貴士や井手口陽介といった選手を23名に含めた。一方で、香川と岡崎については「今の状況であれば10%くらい」とコメント。代表復帰の可能性は「かなり厳しい」との見解を示した。

現在ケガで戦列を離れている香川や、クラブで結果を出せていない岡崎の落選は濃厚とした秋田氏がキーマンに挙げたのは、半年ぶりに復帰を果たした本田圭佑だ。「MFとFWの両方をやることで、リズムを変えたり、得点を生むことができる」と期待を寄せた。

また、切り札となり得るサプライズ枠に、秋田氏は伊藤純也(柏レイソル)を選出。Jリーグ屈指のスピードとドリブルを誇り、昨年初めて代表に選出されたストライカーだ。相手が疲れた終盤にドリブルで切り裂くイメージがあるという。

加えて、伊東は代表出場が3試合とキャリアが浅く、W杯予選には出ていない。秋田氏は「彼のスカウティングってすごく難しいと思う」と、海外チームから研究されにくく、未知なる存在であるべき切り札に適しているとの見解を示した。

秋田氏が「今のハリルホジッチ監督がやろうとしているサッカーをやるのであれば、こういうメンバーを選択しないと難しくなると思う」とした23名は、以下のとおりだ。

GK
川島永嗣、東口順昭、中村航輔

DF
長友佑都、車屋紳太郎、昌子源、槙野智章、吉田麻也、植田直通、酒井宏樹

MF
山口蛍、井手口陽介、長谷部誠、大島僚太、柴崎岳

FW
中島翔哉、乾貴士、大迫勇也、杉本健勇、久保裕也、小林悠、本田圭佑、伊東純也