打撃投手を務めたソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

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福田は3本の柵越え放つも「めっちゃいい球来てました」

 7日、ソフトバンクの工藤公康監督がアーリーワークで打撃投手を務め、約140球を投げた。宮崎キャンプのアーリーワークで打撃投手を務め、2月10日の巨人とのOB戦では現役さながらのピッチングを見せた工藤監督。

 その無理がたたってか一時は左足のふくらはぎを痛めていたが、この日はヤフオクドームで今季初登板。城所龍磨、上林誠知ら9人を相手にリズムよく投げ込んでいた。打ち損じた城所龍磨には「お〜い、ど真ん中やんけ!」と一喝、甲斐拓也には「(バットの)ヘッドが下がってるぞ」と瞬時にアドバイスするなど、左腕だけでなく口も絶好調。

 終了直前には上林のバットをへし折り、「やった!バヤシのバットへし折った。明日は一面だ!」とガッツポーズも見せた。福田秀平には3本の柵越えを許したが「(福田の)好きなところにいってしまった」と苦笑い。

“工藤キラー”となった福田は「めっちゃいい球来てましたよ」と、改めて工藤監督のすごさに感服していた。投げ終えた工藤監督はしばらくグラウンドで体をほぐした後、「全力で投げたら(足に)くるけど、これくらいなら全然、大丈夫だよ」と大粒の汗を流しながら監督室に戻っていった。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)