仮想通貨で勝てるのは運営者だけ。今のままでは決済手段になり得ない

　ＳＢＩホールディングス（ＨＤ）子会社のＳＢＩバーチャル・カレンシーズ（東京都港区）が開業に向けて準備を進めている仮想通貨の取引所で当初は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルの４仮想通貨を取り扱う見通しとなった。開業の時期については未定だが、今夏までの開業を目指す。

　金融庁の動向や、３月開催の主要２０カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ２０）で議論される見通しの仮想通貨に対する規制内容、各国の対応などを踏まえ、開業時期を決める。

　ＳＢＩバーチャル・カレンシーズは、２０１７年９月末に金融庁から仮想通貨交換業の登録を受け、取引所の開業に向けて準備を進めてきた。

　その一環で親会社のＳＢＩＨＤは、仮想通貨の取引所を安定的に運営した実績がある中国のフオビーグループと、１７年１２月に資本業務提携で基本合意した。同グループの技術やノウハウを開業する取引所で活用していく。