野村克也氏

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8日放送、フジテレビ「アウト×デラックス」に、元プロ野球監督の野村克也氏が、息子の克則氏と出演。昨年12月に永眠した妻・沙知代さんとのエピソードを明かした。

“買い物魔”という野村監督だが、“サッチー”の愛称で親しまれた沙知代さんからは何も言われなかったそうだ。コーディネートも、沙知代さんが何も言わなければ合格。「何その格好」と言えば、監督が着替えることになっていた。

その沙知代さんが急逝したからか、野村監督は「先は短い」という発言が増えた。克則氏は「王(貞治)さんも長嶋(茂雄)さんも奥さん亡くされているけど頑張っているよ。負けちゃいけないだろ」と鼓舞しているそうだが、「オレはいいわ」とマイナス思考の返事が戻ってくるという。

1月25日に開かれた沙知代さんのお別れ会が終わってから、その足で収録に臨んだ野村監督は、「まだ間がないから」と、生活の変化への実感があまり湧かない様子。

だが、「去年くらいから夫婦の会話で死の話が頻繁に出るようになった」と明かし、「オレの方が先に死ぬから、後ちゃんと整理して来い、先に行って待ってるから」と話していたのに「先に逝かれちゃいました」と、故人をしのんだ。

亡くなったときのことについて、野村監督はお手伝いさんから、沙知代さんが食堂のテーブルに頭をつけて動かないと聞き、急いで駆けつけたと明かした。「おい」と背中を叩くと、沙知代さんは例の調子で「大丈夫よ!」と返答したという。そして、これが、最期の言葉になった。

様子がおかしいと救急車を呼び、救急隊員が心臓マッサージをしたが間に合わず。「本当に5分くらい」の突然死に、マツコ・デラックスは「大往生ね、すごいわ。サッチーらしい」とつぶやいた。

そのマツコが心配していると明かすと、監督はすかさず「結婚しますか」と“プロポーズ”。マツコも「いい?サッチーの代わりできるとしたら、もう私くらいしかいないと思う」とノリノリだった。

このやり取りに、南海キャンディーズ・山里亮太は「昔、相当遊んでいたんだな」と漏らしたが、監督は幼少期から女性と縁がなかったと強調。だがマツコは、実際には言い寄る女性がいたはずと指摘し、それでも沙知代さんを選んだのが監督の「すごさの一つ」と称賛した。

だが、当の監督は「モテないからサッチーなんですよ」。そのうえで、「そんなサッチーと縁があったからこんないい息子に出会った」と、最後は家族の絆をうかがわせた。