トヨタの新型コンパクトカー『ラクティス』を発表する渡辺社長(撮影:吉川忠行)

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トヨタ自動車<7203>は3日、東京都豊島区の同社ショールームで、新型コンパクトカー『ラクティス』を同日から発売すると発表した。

 同車は、『ファンカーゴ』の後継モデルにあたるコンパクト2ボックス車で、天井の72%を占める同クラス最大のルーフガラスで開放感を演出。前後席間距離を92.5センチと、大人4人が快適に乗れる室内空間を確保するなど「くつろげる空間の創出とスタイリッシュなデザインを両立して、クラスを超えた上質さを醸し出す装備を充実させた」(渡辺捷昭社長)という。

 エンジンは、高性能と低燃費を両立するVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)エンジンを採用し、排気量は1.3リットルと1.5リットルの2種類。税込価格は2WDで138万6000円から178万5000円、4WDで157万5000円から186万9000円。

 発表会見で、渡辺捷昭社長は「(前半のシェア低迷は)新車投入の影響。これからの10、11、12月でラクティスも含めて挽回したい」と意気込みを語った。「幅広い層を狙った車で、コンパクト2ボックスのお客様の層もかなり広がっている。両方で販売をカバーするのに適した車」との理由で、カローラ店とトヨペット店を通じて販売される。

 コンパクト2ボックス車市場は、横ばい状態にある軽以外の自動車市場の中で、各社から新型モデルが投入され、年々拡大傾向にあり、2000年で20%強だった市場でのシェアは、今年で30%強まで成長するといわれる。日産のノートやキューブ、ホンダのフィットなど競合車の人気も高く、渡辺社長は「最も競争が激しい市場」と見ている。【了】

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