金門周辺海域で拿捕された「ビン龍漁0206号」=海岸巡防署提供

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(金門 13日 中央社)海岸巡防署(海巡署、海上保安庁に相当)第九海巡隊は11日、金門島南西・大岩嶼周辺の海域で違法な底引き網漁をしていた中国大陸の漁船「ビン龍漁0206号」を拿捕、取り調べのために8人の乗組員の身柄を拘束した。(ビン=門がまえに虫)

同隊によると、中国大陸では旧正月(今年は2月16日)前に需要が高まる魚介類の価格が急騰している。金門の海域で取れるフウセイ、マナガツオなどを目当てに違法操業する船が多く、海巡署の特殊部隊とともに周辺海域の巡視を強化していた。

問題の漁船は11日午前4時ごろ、網を曳航しながら大岩嶼の制限水域に侵入。付近をパトロール中の巡視艇がレーダーでこれを発見し、取り締まりに向かった。漁船を調べたところ、海中に放たれていた長さ約30メートルの底引き網が見つかったという。

同隊は、底引き網漁は海底生物を無差別に漁獲するため金門の海域に影響をもたらすとして、重点的に取り締まるとしている。

(黄慧敏/編集:塚越西穂)