2017年11月28日に『niconico』が新バージョン『niconico(く)』についての発表会を行いましたが、「動画+生放送+双方向+映像合成」をうたう『nicocas』や、7年ぶりとなる『クルーズ』のリニューアル、アンケート・クイズサービスの『ニコニコQ』などの新機能についてのリリースがあったものの、多くのユーザーが求めている『ニコニコ動画』『ニコニコ生放送』の性能アップについては目立った発表がなく、生放送や『Twitter』などでは厳しい意見が噴出する事態となっています。

それを受けて、2017年11月30日には川上量生ドワンゴ代表取締役会長の名で『niconicoサービスの基本機能の見直しと今後に関して』を発表。ユーザーに対して、2017年10月に新バージョンをリリースすると発表していたのにも関わらず遅延していることについてだけでなく、「画質・重さに対する今後の具体的な施策を提示できなかった事に関しても大変申し訳なく思っております」と謝罪しています。

ドワンゴによると、今後の画質向上のスケジュールは次の通り。

1.動画の1080p対応
 現在最大画質を720pとしておりますが、これを1080pへ引き上げます。
 近日中にテスト運用を実施し来年1月から本運用を開始します。

2.生放送の720p対応
 現在最大画質を800×450としておりますが、これを720pへ引き上げます。
 時期としては来年1月から先ずは枠数を限定して開始します。

その上で、2017年12月3日に予定されていた『nicocas』体験会の中止も発表されています。ユーザーからの冷ややかな反応を受けて、画質向上の優先度を上げられたとも捉えられる今回の発表。今後『niconico(く)』の実装が予定通りに進むのかどうかも含めて注目されます。

niconicoサービスの基本機能の見直しと今後に関して(ニコニコインフォ)
http://blog.nicovideo.jp/niconews/53475.html [リンク]

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』