15年ぶり「ドラえもん展」が開幕、村上隆から新進作家まで28組が作品を公開
![フォトセッションに出席した村上隆](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/b/b/bb07f_476_d8392b47_3a83be9f-m.jpg)
「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」は2002年にそごう美術館で開催されて以来、15年ぶり2回目となる企画。前回参加した芸術家の村上隆や写真家の蜷川実花、セルフポートレートのシリーズで知られる森村泰昌など5組のアーティストは、前作と新作を同時に展示している。
村上の新作「あんなこといいな 出来たらいいな」ではモチーフの一つとして、作者の藤子・F・不二雄が登場。キャンバス内の3カ所に描かれており、鑑賞だけではなく探して楽しめるという。蜷川は前作「ドラちゃん1日デートの巻」の新作として、2017年版を公開。モデルにmappyを起用し、SNSを活用した現代ならではの発表方法を選んだ。森村は、文字が印刷された書籍を使って紙の衣裳を制作するコイケジュンコとの合同作品を展開。コイケがドラえもん全巻を読み込み、気になったセリフのあるページを使って仕上げた衣裳を森村が着こなし、撮影した写真作品を実物の紙のドレスとともに展示している。
このほか、芸術家の奈良美智や会田誠、ミスター(Mr.)、鴻池朋子、写真家の梅佳代、書家の中塚翠涛、アーティストの増田セバスチャン、アニメーションを手掛けるシシヤマザキ、画家の坂本友由、メディアアーティストのクワクボリョウタといったさまざまなジャンルの作家が参加。山下は「この15年でアートの裾野が広がり、環境が大きく変化した。村上隆さんの知名度も以前よりも高まり、その他のアーティストも世界的に評価され、成功した人が増えた」と振り返る。今回は新進アーティストに出品を依頼した背景を踏まえ、「この展覧会が、多くの方に(彼らが作品に込めた)メッセージが届く大きなきっかけになれば嬉しい」と話した。
会期は2018年11月1日から2018年1月8日まで。期間中は作品展示やオリジナルグッズを販売するほか、会場に隣接するカフェ「THE SUN」では「タケコプターバーガー」や「どこでもドアパフェ」などのコラボメニューを販売する。