リヴァプールを率いるクロップ photo/Getty Images

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リヴァプールにユルゲン・クロップがやってきた時、サポーターはクロップがドルトムントと同じように大成功を収めてくれるのではと期待した。前指揮官ブレンダン・ロジャースよりも評判が良かったのは明らかで、クロップもプレミア制覇を1つの目標としていた。

ところが、今のリヴァプールにその期待をかけるのは難しい。今季は開幕から3勝3分1敗と鈍いスタートで、攻守両面で不安が残る。14日にはマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、ここまではマンUの方が圧倒的に良いフットボールを展開している。リヴァプールが負けても不思議はないだろう。

英『Daily Star』は、仮にリヴァプールが14日のマンU戦に敗れた場合はクロップが解任される可能性もあると主張している。クロップはリヴァプールの指揮官に就任した際、ジョゼ・モウリーニョのスペシャル・ワンにジョークを交えて自身のことを「ノーマル・ワン」と称していた。同メディアはそのジョークが明日のマンU戦で皮肉な結果になってしまう恐れもあると指摘しており、本当にノーマル・ワンなままリヴァプールを去ることになるかもしれない。

何より明日マンUに敗れた場合、クロップは前指揮官ロジャースが解任された時と同じ状況となる。ロジャースは2015-16シーズンの開幕8試合を戦った時点で3勝3分2敗とスタートダッシュに失敗し、クラブから解任を言い渡されている。今のリヴァプールは3勝3分1敗となっているため、マンUに敗れれば全く同じ状況だ。さらにマンUとは勝ち点差が10開くことになり、同メディアは優勝争いから脱落することになると厳しい見方をしている。

クロップにとっては正念場だが、ロジャースと同じ成績になることを防ぐことはできるのか。クラブがクロップに疑問を抱き始めても不思議はない。