彗星衝突で任務を終えた探査機ロゼッタ「最後の1枚」。未完データ復元、衝突に向け迫る地面が克明に
ミッション完了当時、ESAの管制チームが使用していた画像処理ソフトウェアでは、この未完データを復元されず、チームもそのことに気づかなかったため、最後に完全な格好で受信できた画像データが「最後の1枚」として公開されました。
しかしその後ロゼッタのOSIRIS担当、Holger Sierks氏はサーバー上にまだテレメトリーパケットの断片があるのを発見し、それが「本当の最後の1枚かもしれない」と思ったとのこと。
そして9月28日、画像を復元する方法を見つけ出したチームは、(冒頭に掲載した)本当の最後の写真を公開しました。復元された写真は、地上約20mの高さから約1m四方の地面を撮影したものです。降下中の撮影のため、ややピンぼけした画になっているものの、水星の表面の岩場の様子を詳細に知ることができます。
ハードランディングとは言ったものの、実際の降下速度は約3.2km/hという低速でした。しかしそれでも探査機が機能を停止してしまうダメージを追うには充分だったようです。また仮に着陸後も探査機が行き続けていたとしても、太陽から遠ざかる彗星上で探査機が機能を維持することはできなかったと考えられます。
[Images : ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA]
