食品関連も「新南向政策」  見本市でおいしい台湾米をASEAN諸国に紹介

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(バンコク 14日 中央社)東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指す蔡英文政権の「新南向政策」に呼応し、行政院(内閣)農業委員会に選ばれた台湾の食品関連12社が、13日にタイ・バンコクで開幕した食品材料見本市「Food Ingredients Asia (Fi Asia)」に出展。東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の食品・飲料市場への窓口とされるFi Asiaを通じ、台湾の農業分野における経験や優れた成果をアピールする。

タイやベトナム、ミャンマーなどはコメの輸出大国とされるが、品質や知名度は確立されていない。一方で、台湾は近年、コメの生産技術が飛躍的に向上しており、日本米に劣らない高品質のコメをより安い価格で提供できる。

台湾で高級米の生産販売を手掛ける寿米屋の陳肇浩総経理(社長)は自社製品の安全性に絶対的な自信を見せており、現在の顧客層は海外在住の日本人がメインだが、東南アジアにも売り込みたいと新市場開拓に意欲を示している。

健康飲料などの開発・製造を手掛ける大江生医は、東南アジアの熱帯フルーツに着目。バナナの皮や花などを使った健康食品の開発など、地元の特産と台湾のバイオテクノロジー技術を結びつける構想があるという。

(劉得倉/編集:塚越西穂)